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夫の何気ない一言が、わたしを枠の外へ連れていく

夫に言われた何気ない一言は、自分の中からは生まれない発想があったりする。
今日わたしは3駅先のお店に買い物に行こうとしていて、その時わたしは電車で向かう以外の選択肢を持ちあわせていなかった。そしたら夫から「歩いて行って来れば?」と言われた。そこに深い意図はなかっただろう。
それについてわたしの最初の反応は「それはないわ」だった。それから閉店時間も迫っていたこともあり電車でお店に向かったが、帰り際にふと夫の言葉を思い出して、歩いて帰ることにした。
それが結果的にすごくよかった。
雨が降りそうな曇り空の下、はじめての道を適当に歩く。時間にすると1時間ぐらい。散歩は好きだがこの距離を歩くという発想がわたしにはなかったことを知る。適当に歩いていたわりに急に懐かしい道に出くわしてうれしくなったり、抱えていた悶々とした思いも忘れ、しばし日常から解き放たれる時間となった。それに意外と歩けるじゃん、という発見も気持ちよかった。

そういえば先月実家に帰ったのも、夫の何気ない一言がきっかけだった。
その時もそれを言われたわたしの最初の反応は「それじゃない」だった。その時わたしの欲していた言葉ではなかったのだ。しかし次第にそれもアリだなと思えてきて実行した。そしてそれも結果的にとてもよかったのだ。

他人が言った何気ない一言。
最初「それはない」と反応しても、後に試してみても良いかなと思うことがある。それはもしかすると結果的に、今までの枠の外に自分を連れて行ってくれるきっかけとなるかものしれない。

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