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『ウチの娘は、彼氏が出来ない‼︎』2021冬ドラマ

このドラマ、見始めて久々に……おおおおお!(いい意味で)となった。

何が……と言うほどでもないのだけど、昨今のドラマ、しかもラブコメとかそういうのに限った場合の話ではあるものの、ものすごく久しぶりにスッとした。それがこの感じ、感動の理由だと思う。

スッとしたというのは、なんと言うんだろう、見心地がいいとかそんな感じ。

脚本はあの!北川悦吏子さん。

私からすると、ものすごく失礼ながら昨今の北川氏は何をどうしたことか、なかなかの迷走っぷりだなと思っていたのだけれど、ところが今作。あの伝説のドラマ、ロンバケを初めて見たときのような感動を覚えた。

たかが数話見ただけでそう思う。

私はドラマ考察のプロとかじゃないので間違っているかもしれないけれど、感覚でもう、スッとしたのだ。

その感覚の理由を掘ってみたところ、どうも、少し前まで北川氏が狙って狙ってやってたドラマの仕掛け(いわゆる憑き物の類がそれだと思う)がなんだかストンと落ちたのではなかろうか?という論に至った。いや、知らんけど。

ここからは本当に勝手な妄想だ。

本当に私は日本のドラマが好きなので、結構今までドラマを見てきたと思うけれど、昨今の北川作品はなんだか「90年代半ばの己の亡霊に立ち向かっていた」んではないかと感じていた。あの社会現象を、もう一度起こしたくて起こしたくて!みたいな感じ。

それが見てて結構苦しくなったり、私などは録画して時差で作品を見ると、イマイチ盛り上がらないし、何なら冷める。いわゆる #スナナレ にリアルタイムに乗れなかった上、それを煽るテレビに更に冷える。

そうこうするうち、北川悦吏子というブランドに一喜一憂しなくなったのが昨今だったように思うのだけれど、今回のは、イイ!特に菅野美穂さん演じる母が、イイ。

「そういう役」と言ってしまえばそれまでだけど、ものすごい色々手放している役柄で、それがこの物語を体現しているという気がする。いまだ、娘が主人公なのか母が主人公なのか(個人的に)ハッキリしていないのだけど、このままあまり母は前面に出てこないまま、しかし実は主人公であってほしいな、と思う。もしかしたら、この感じこそが「今の」北川作品の真髄なのではないだろうか……何ならあれは、北川氏なのでは。そういえば確かにあのオカアチャンは、(ロンバケの)南の魂も受け継いでいそうだ。

ということで、大部分が勝手な妄想なのだけど、そういう感じでだいぶ期待しているのがこの作品。全話見終わったら、また少し内容をアップデートしようと思う。

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