【体験レポ】名前が長くてなかなか覚えられないけど、着た感触で「これだ!」とわかるハンサムなTシャツ/ALL YOURSの「着たくないのに、毎日着てしまうTシャツ」
ちょっと聞いてくださいよ、奥さん。この名前、覚えられます?
「着たくないのに、毎日着てしまうTシャツ」
これを初めて聞いた時、私はまるで呪文のように、何度も何度も口に出して唱えてみたんですよ。「キタクナイノニ、マイニチキテシマウ…」とね。繰り返し呟いて、覚えようと頑張ったんです。
そうして20回くらい唱えて、バッチリ覚えたつもりだったんですよね。「よし!これで完璧!」と安心したんですよ。その時はね…。
ところが数分経つと「あれ?何だったったけ?」と忘れちゃうんです。悲しいかな、なかなか覚えられないんですよ、この名前。
ちなみに、頑張ってその場では覚えたつもりなのに、いざ口に出そうとすると、
「着たくないけど、毎日着てしまうTシャツ」とか、
「着たくないのに、毎日でも着てしまうTシャツ」とか、
違う言葉に言い換えてしまうんです。ホント自分でも呆れちゃうくらい、毎回、間違えちゃうんです。もう泣きたくなりますよ、奥さん…。
◇
…と、年齢のせいか、最近よく物忘れをするようになった私は、「我が家に新しくやって来たTシャツの名前がなかなか覚えられない」問題と格闘していました。
はて、そんな長い名前をつけられたTシャツって、一体どんなTシャツなんだろう?
はい、これです。ドン!
ALL YOURSさんの「着たくないのに、毎日着てしまうTシャツ」です。
このTシャツのヒミツ
このTシャツ、一見なんの変哲もない、普通の白いTシャツなんですよ。
ところが、いろいろ調べると、インナーでもアウターでも両方バッチリいけて、見た目もすごく良くて、着心地☆最高~!のTシャツ…とのこと。
「ひゃー!そんな夢みたいなTシャツ、この世に本当にあるの?」
と、私はビックリしてしまいました。
その着心地のヒミツはこれ(下)です。
使われている生地はコットン70%、ポリエステル30%で作られていますが、表側にポリエステル糸、肌に触れる面(裏側)がコットン糸が露出する二重構造のような作り方をしています。
コットン糸が肌に触れるので肌触りも良く、汗をしっかり吸収しながら、表面のポリエステル糸が素早く汗を乾かしてくれるという構造になっています。このため、汗をかいてもベトつかず、サラサラした独特の肌触りがずっと続きます。
なるほど~!Tシャツの表側と裏側で素材が異なるのですね。化繊だと肌がムズムズして刺激を感じる人には、「裏側がコットン」というのはありがたくて嬉しいことです。
しかし、コットンとポリエステルの混紡はよく見かけますが、裏表で違う素材とは初めて耳にします。さて、一体どんな感じなのでしょう?
更に、表側がポリエステル糸であることの効能は、これ(下)。
表面に露出したポリエステル糸が持つ光沢感と形状記憶性によって、きれいな表面感をキープし、シワやヨレを防いでくれます。
生地自体にハリコシがあるので、通常のTシャツ生地よりも体のシルエットがひびきにくく、アウターとして一枚で着用するときにも安心して着ることができます。
むむ!むむむ!
「体のシルエットがひびきにくい」という一点に、体形の崩れが気になるお年頃(アラフィフ)の私は、ピピっと意識が吸い寄せられてしまいました。
これは気になる…。
「白」の呪縛から自分を解き放つ
更に、この「白」という色。
「白を爽やかに着こなせるのは10~20代まで」と信じていた私。白い服を着ていると、顔のシミや皺、更には脇腹についた贅肉まで際立って目立つような気がして、年齢を重ねた肉体には、白い服はに合わないと思い込んでいたんですよね。
それに、白い服は、ついた汚れが目立ちやすくて恥ずかしいので、ただでさえパスタのトマトソースやカレーのシミをうっかり付けてしまうドジっ子な私には、「白」は非常に緊張する色でした。
それでも頑張って、お洒落で「白」を着ていた20代。しかしその後、結婚して子供が生まれて以降は、育児中は服が汚れるからとか、家事で汚れがつくとか…等々、いろんな言い訳をして、白い服からどんどん遠ざかっていきました。こうして、いつしか「汚れが目立たない色柄物の服」ばかりを選ぶようになっていたのです。
しかし、言い訳に使っていた我が息子も、スクスク成長して今は立派な社会人…。家事だって最近は手抜きの女王で、たいしたことはしていません。
そこでふと、
なんとなく避けてきた「白」という色、もうそろそろ解禁してもいいんじゃないの?
…と思いました。せっかく素敵なTシャツを見つけたのだから、ここでちょっとチャレンジしてみよう!と思ったのです。
こうして私は、この長い名前のTシャツ(←この時点でやっぱり覚えていない)を、試しに着てみることにしました。
「着たくなのに、毎日着てしまうTシャツ」って実際にはどんな感じ?
お待ちかねのTシャツが我が家に届きました。
第一印象は、ご覧の通り。とってもシンプルです。
生地に触れると、サラっとした手触り。パッと見た感じは、昔、中高生時代に着ていた体操服の半袖Tシャツのよう。でも、体操服よりはウンとお洒落な雰囲気です。
◇
開くとこんな感じです。
袖の脇部分を見ると、腕と身体の曲線に添うよう、立体的に縫製されているのがわかります。そのため、たたむ時はピチッと綺麗にたためず、袖周りに少し皺ができます。でも、ちょっと不揃いなこの形が、素晴らしい着心地のもとになっているのでしょうね。
縫製もしっかりしています。丁寧に作られている感Max。
◇
襟元のブランドタグは小さめです。首周りの縫製も丁寧。これなら首のチクチクは心配無さそう。
ところで、このタグ。黄色い糸で縫い付けられているのですが、Tシャツをひっくり返して背面にすると、この縫い糸がしっかり出ていて、かなり目立ちます。この黄色がちょっとしたアクセントになっているのです。
ここが、子どもの体操服Tシャツとは大きく異なる部分。大人のTシャツの証なのです。
試着してみました!
それでは実際に着てみましょう。
Tシャツのサイズは「1」と「2」。この2枚を着比べてみます。
◇着たくないのに毎日着てしまうTシャツのサイズ表◇
(オールユアーズさんのサイトより引用)
ちなみに私は身長162cm。トップスは(通常は)Mサイズを着ています。
サイズ1を着た場合
ちょうどピッタリ。肩幅も着丈もジャストサイズでした。体のラインにぴったりフィットしていますが、窮屈さはゼロ。着ていて全然苦しくありません。
サイズ2を着た場合
1と比べて若干大きいかなぁ…という感じ。肩から脇にかけて少しゆとりがあります。着丈もやや長めでした。
私的には、1も2もどちらもそれほど大差はなく、それぞれに着心地が良くてOKでした。
シャツの裾をジーンズにインしてみると、こんな感じです
(持っているのは自撮り棒。ボトムスはハイキックジーンズ)
※実はこの時、Tシャツの中に肌着(寒かったので半袖ヒートテック)を一枚着ています。
Tシャツと肌着の生地同士がひっかかってもたつく…なんてことは一切なく、また、ジーンズの中に裾をインしても、Tシャツの表面がサラサラしているので、やはりもたつき感はありません。。
Tシャツを着たときの首元はこんな感じ
詰め過ぎず、広がり過ぎず、程よい首回りです。アウターとして着てみても、充分にお洒落です。
毎日の暮らしの中で着て過ごす
Tシャツがうちに届いた頃は、ちょうど気温高めの日が続いていました。そこで、このTシャツを着て過ごしてみました。
(相変わらず、Tシャツの名前を間違えている私)
実際に着てみた感想は、以下の通りです。
①とても動きやすい
腕を上げた時や、腕を回した時…等。肩や腕を動かしたとき、シャツが突っ張る感じが全然なくて、スムーズに腕を動かすことができます。
洗濯したシーツを外に干すときに、このTシャツの威力を実感しました。
ちょっと高い位置にある干しざおに、濡れたシーツを引っ掛ける際、ぐっと背伸びをして腕を思いっきり上げるのですが、その時、シャツの肩まわりが突っ張るとか、脇部分が引っ張られる…という感じは全然なく、スムーズに作業ができました。
動きやすさのヒントはここ
肩回りが立体的になっているので、腕の動作に合わせて、半袖部分が一緒に動いてくれるのです。
なんちゃってポーズも楽にできますよ~!
②【表側】上にセーターやトレーナーを着ても、もたつかない
私が住んでいる地域は山の中の寒冷地で、4月でも朝晩の気温は一桁台です。5月のGWの頃でも、日が暮れると寒くなるのでストーブが手放せません。
そのため、このTシャツだけでは風邪を引いてしまうので、寒い時は温かい衣類をTシャツの上に着ていました。
たとえば…
パーカー
コットンセーター
Tシャツの首部分がちょこんと白く出ていますが、こうして見せて着るのもいい感じです。
このTシャツの表面は「ポリエステル」です。そのため、表の生地を手で触れてみると、「スポーツ用のTシャツ」のような感触を得ます。例えていうと「中高生の体育用Tシャツ」に似た手触りです。
表面がサラサラしているので、Tシャツの上にトレーナーやパーカー、コットンセーターを着ても、布同士の引っ掛かりやもたつきがありません。とても動きやすくて楽です。
今は季節柄、こんな感じで重ね着のインナーとして着ていますが、夏になったら、アウターとして着てみたいです。
③【裏側】肌に触れる部分は、コットン特有の爽やかさ&なめらかさ
次に内面。裏側は「コットン」です。
内側のコットン素材をじっくり味わうために、お風呂上りに肌着として着用してみました。
すると、
「あぁ~!やっぱりこれはコットンだーーー!」
と、ビックリ。
Tシャツを手に取り、着ようとするところまでの、手指で感じる外側の感触は「ポリエステル」。ところが、シャツに首を通してストンと着用すると、身体で感じる内側の感触は「コットン」なのです。
「えっ?何?これ!ウッソーーー⁉」
こんな新鮮かつ不思議な感覚、私は生まれて初めて体験しました。
お風呂上がりで汗をかいていても、通気性がいいのか、汗で生地が湿ることもなく、また、汗で濡れた生地が体に絡みつくことも無く、ずっと私の体もTシャツもサラサラしていました。
とにかく風通しがすごく良いんです。シャツの中で空気が循環しているような感じです。(厳寒の冬だとスースーして寒いかもしれません)
その後、Tシャツの上にパジャマを着て就寝しましたが、Tシャツの中に熱がこもって蒸れるとか、汗ばむとか、布地の刺激で肌が痒くなる…ということも全然ありませんでした。朝まで爽やかサラサラ~でした。
このTシャツを、肌着代わりにヘビロテして着回している男性がいらっしゃるという噂を耳にしましたが、その気持ち、わかる気がします。
④白だから、やっぱり透けちゃう?
女子目線で白Tシャツを見たとき、最も気になるポイントは「下着が透けて見えないかしら?」だと思います。
このTシャツ、触った感じや見た目の印象は、生地がしっかりしていて薄からず厚からず。アウターに着ても決して恥ずかしくない程よい厚みです。
でも、実際はどうなのか?
そこで「下着の透け具合」をチェックしてみました。
ちなみに私のTシャツはピッタリサイズで、しかも私の肩幅は意外とガッチリしています。そのため、他の人より目立つのかもしれませんが、やはり直に着ると下着の線が少し透けて見えました。(背面が特に…)
でも、ブラの上に肌着を一枚着ると、うっすら見えていたあのラインがあまり気にならなくなくなりました。
この夏、アウターで着る場合、私は肌着を中に着ようと思います。
それでも、どうしてもあのラインが気になって心配…という方は、白ではなく黒いTシャツもありますので、こちらもオススメです。
⑤脇のチラ見はどうでしょう?
女子目線でもう一つ気になる部分。それは「腕を上げたとき、脇が見えちゃう?」ですよね~。
そこで、私を実験台にして検証してみました。(着用しているのはサイズ2です)
背伸びのポーズ
思いっきり腕を上げると、袖部分も一緒に立ち上がってくれるので、いい感じで脇を隠してくれます。
アイーン!
この上げ方が一番アブナイ…。でも、Tシャツの袖と脇の連結部分が、私の脇の下とほぼ同じ位置にあるため、それで、(他のTシャツと比べると)「見えそうで見えない」ギリギリラインをキープしてくれている感じがします。
これは腕の太さや体格にも左右されるので、個人差があり、一概に「チラ見なし」とは言い切れませんが、ただ、実際に着てみた感じでは、自分の体格に合うサイズを選ぶことが、「脇チラ見」問題を解決するコツかなぁ…と思いました。
かがんで腕を伸ばす
自撮りの調整をしている時の写真。私の場合はこんな感じです。
⑥洗濯しても型崩れしにくい&サラッとしている
オールユアーズさんのサイトを見ると、このTシャツは、
【素材について】綿(70%):ポリエステル(30%)
【ケアについて】自宅の洗濯機でガンガン洗ってください。
と記されてあります。洗濯機OKのイージーケアが嬉しい~。
そこで私は、一回着るごとに洗濯しています。
ネットに入れて洗濯機に放り込み、標準コースで洗っていますが、今のところ、型崩れはしていません。結構タフです。脱水時にTシャツがこんがらがって固まることも無く、洗濯機から取り出せば、ハラリと簡単にハンガーに引っ掛けられます。しかも、乾くが早い!
これならヘビーローテで着回してもへこたれず、お洒落なラインをキープしてくれそうです。
⑦乾燥機にかけたらどうなるの?
我が家には乾燥機がないので、洗濯物はいつも外に干しています。
でも、乾燥機を普段よく使っている方は、「これ、乾燥機にかけたら縮んじゃうの?」「もしかしたらシワになっちゃう?」と気になっているかもしれません。
そこで、実験してみました!
近所のコインランドリーへ行き、洗い立てのタオル8枚(特大タオル1枚・バスタオル2枚・普通のタオル5枚)、夫の肌シャツ1枚と一緒に、このTシャツを乾燥機に投入。
20分間、乾燥機にかけてみました。
結果は…
他のタオルや肌シャツと共に、きれいに乾いていました。
乾燥機から取り出すときも、洗濯機から取り出すときと同様、ハラリとほどけるように簡単に取り出せました。ご覧の通り、シワになっていません。
では、縮み具合はどうでしょう?
計測してみたら、以下の通り。赤いラインの箇所が少し縮んでいました。(首のところは約0.8cm、それ以外は約0.5cmの縮み)
ほんの少しの縮みですが、もしも気になる場合は、ハンガーにかけて自然に干すのがベストかもしれません。
ちなみにこのTシャツは、抗菌・抗ウイルス加工が施されているそうです。
このTシャツは抗菌・抗ウィルス加工が施されています。体の臭いの元となる皮膚の表面に付着している菌の増殖を抑えることで、汗をかいたときの臭いも気にならなくなります。(オールユアーズさんのサイトより抜粋)
これなら、部屋干ししても「臭い」の心配はなさそうです。
⑧通気性はすごくいいです。
お天気がいい日に、このTシャツを着てお散歩してみました。
気温が高い日中、身体はうっすら汗をかいている状態でも、Tシャツは汗ばんで湿るふうでもなく、ずっとサラサラしていました。
③でも書きましたが、シャツの中を空気が循環しているような感じです。散歩中、強い風が吹くと、その風が生地を通り抜けてシャツの中に入っていくのを感じます。そして、シャツの中の空気がまた生地を通り抜けて外に出ていき、まるで服が呼吸をしているかのよう。
今後、季節が巡り、本格的に蒸し暑くなってきた時、このサラサラ感はどこまで続くのか…。今後の着心地が楽しみです。
「名前が長すぎて覚えられない」問題に対する「解答」をついに発見
こうして、「名前が長すぎて覚えられない」問題を抱えつつ、時折、言い間違い&書き間違いを繰り返して(何度ツイートを削除して書き直したことか…)赤っ恥をかきながら、それでもめげずに私はこのTシャツと共に過ごしてきました。
すると、こんな真面目で頑張り屋さんの私に、神様は大いなるヒントを与えてくださったのです。
ある時、私は、オールユアーズさんのサイトの読み物コーナーで、こんな記事を見つけました。
ふと、このタイトルが目に留まり、興味を引かれてクリックしてみたら…。
なんと!記事の冒頭に「着た着て」の文字が…。更に、記事中に次々と「着た着て」という言葉が繰り返し登場。
えっ!
「着た着て」ってもしかして…⁉
「着たくないのに毎日着てしまう」を「着た着て」と略しちゃってるんかいーーー!
この瞬間、私は自室で「衝撃の舞」を踊りましたよ。←オールユアーズさんの服を着ているから、体が自由に動かせる…というオチつき。
(なんだ、なんだ。私だけでなく、皆さんにとっても長すぎるネーミングだったのね…。安堵)
◇
この発見により、私は「着たくないのに毎日着てしまうTシャツ」という名前をキッチリ覚えなきゃいけない…という重圧から解放され、精神が落ち着き、心が楽になったのでした。
OK~! 今日から私はこのTシャツのことを「着た着て」と呼びますよ~。
着た着て~!
着た着てTシャツ~!
(よし、これなら覚えられる)
着た着て☆バンザ~イ!
着た着てTシャツ☆万歳~!
(喜びの舞)
まとめ
実際に着用してみて、非常に心地よくて動きやすいTシャツだということがよくわかりました。また、ケアも簡単で、洗濯してもシワにならず、ズボラさんには非常にありがたいTシャツです。通気性も抜群で、蒸れにくく、臭いも抑えてくれるとのこと。
今後、夏になったとき、ヘビロテで「毎日着てしまう」予感がビンビンしています。
まさに、着たくないのに、毎日着てしまう一枚。
「着た着てTシャツ」との付き合い、これから長くなりそうです。
この記事は、中川政七商店が運営するバイヤー向け展示会「大日本市」の企画で、暮らしの道具を実際に使用し、感想を記事にしています。
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