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日本平(静岡)

企画の経緯

最近の旅先は、日本の端が多かったため飛行機が多かったので、夏の終わりの旅は初めて青春18きっぷを使った鉄道の旅にしてみようと企画。
関西から行きにくい静岡へと的を絞ったところ、日本観光地百選コンクール1位の日本平と、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の伝説を確認したので、今回は日本武尊の追っかけと富士山を目指す旅にすることにしました。

旅程

アクセス

▼大阪>静岡(青春18きっぷ)
初めて青春18きっぷを使用します。もう夏も終わりで全5回を消化する予定は立てられないため、往復として2回分のものを金券ショップで購入しました。今まで仕組みもよくわかってなかったので、分割して使えないこと、など初めて認識しました。

現地移動

▼静岡駅>日本平ホテル
日本平ホテルの無料シャトルバスを利用します。シャトルバスはJR静岡駅>JR東静岡駅>日本平ホテルを1時間毎程度で運行しています。

▼日本平>久能山駅>久能山下
日本平からロープウェイの乗車5分で久能山駅へ下り、久能山東照宮へ参拝。久能山から三保の松原へ向かうタクシーを拾うため、長い階段の坂を徒歩で下っていきました。下るだけでぐったりしたので、上りはぜったい勘弁です…

▼久能山下>三保の松原>清水駅
久能山下でタクシーの配車を手配。運よくタクシーが手配できたため、三保の松原まで。聞くと流行り病の影響でバスの運行はなくなり、タクシードライバーも辞めてしまい、現状は交通がかなり不便な状況とのこと。三保の松原観光後は、JR清水駅行きのバスを利用しました。

なお行って知った、船も利用した三保の松原のサイクリングロードは、ぜひ次回はやってみたい!と思う大変興味深いものです。

目的

①ヤマトタケルノミコト追っかけ(焼津神社・日本平)
②三保の松原から富士山を見る(世界遺産)
③家康公のレイラインを確認する

旅の内容

左上から時計回り:焼津神社/日本平ホテルロビー/久能山東照宮/久能山下から久能山を見上げる/三保の松原、富士山は裾野のみの天気/日本平夜市てかき氷/日本武尊命像


アクセスについて

不便な部類に入ると思います。タクシーも手配が難しいことがあるようなので、レンタカーが妥当と思います。今回は私は車を借りなかったので出来ませんでしたが、長い海岸線を走って御前崎や、焼津漁港なども行ってみたいと思いました。

焼津神社

日本武尊を追って、焼津神社の参拝。日本武尊を追っての旅は、東であれば横須賀の走水神社へ行ったことがあったので、今回は火責めの戦いと草薙の剣で名前の残る焼津を尋ねます。焼津の街は低い建物が多く、落ち着いた街でした。

日本平ホテル

素晴らしいロケーションのホテル。富士山を見る景色として特筆すべきホテル。(ただし今回の旅では天気により富士山は見れず)広大な芝生の庭は富士山を見るうえで、人工物が視界にほぼ入らない、贅沢この上ない空間です。ロビーだけで圧巻。富士山をみるためなら、ぜひまたここに訪れたいです。宿泊者でなくても駐車場から庭園へ入ることはできるので、近くであれば日帰りで楽しむには最高の贅沢な場所と思います。

庭園から駿河湾を見る、今日は富士山は見えず

日本武尊の像

この日本平ホテルの駐車場の一角に、日本武尊の像があります。
日本平の地名は、日本武尊が焼津で火責めにあい、天叢雲剣で草を薙ぎ払って戦い、そののち有度山の山頂に登って四方を見回した伝説から名が残っています。日本平の素晴らしい景色が、日本武尊が見た景色と思うと、特別な景色に見えてきます。
銅像は作者不明のようですが、古代の英雄の具現として予想を裏切るカッコよさですので、ぜひこの像を目当てに行く方が増え、また日本武尊や日本神話がもっと身近になりますように、と祈ってやみません。

日本平に建つ日本武尊の像、日本武尊が見た景色

日本武尊が手にするのは三種の神器の一つ、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)。草を薙ぎ払って戦ったのちに草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれます。
天叢雲剣は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)がヤマタノオロチを退治した際、大蛇の体の中から出てきた剣。素戔嗚尊の大蛇退治については以前、月岡芳年の『日本略史之内 素戔嗚尊出雲の簸川上に八頭蛇を退治し給ふ図』を模写したことがあったので、ぜひ日本武尊も後日、描いておきたいと思います。

月岡芳年『日本略史之内 素戔嗚尊出雲の簸川上に八頭蛇を退治し給ふ図』、素戔嗚尊がこの大蛇を退治して大蛇の身体から天叢雲剣を得る。時を経て、日本武尊に渡る。

久能山東照宮

ロープウェイで日本平駅から久能山駅へ下ると徳川家康公が埋葬されている、久能山東照宮があります。ロープウェイからの参拝であれば、東照宮の参拝は比較的問題ないですが、海岸の久能山下から蛇行しながら階段で登るのはかなり大変だと思います。私は下るだけでくたびれました。

久能山東照宮の楼門

東照宮から海に向かって下る景色は、長く伸びる海岸線とイチゴ畑が広がる美しい景色です。

東照宮への階段から海を見る

三保の松原

タクシーで向かうも、雲は厚く富士山は見えず。ただ、夏は御山全体が見えることは一割程度。見るなら冬、と運転手さんに聞いたのでまたリベンジしたいです。海岸は荒れておらず、松林も長く美しく続き、天気さえよければやはり絶景だな、と思います。

見えない富士山、裾野だけかすかに確認。

旅を終えて

今回は久しぶりに、日本神話の旅で、はしゃいでしまいました。日本神話の舞台を目指すとどうしても西日本中心になるのですが、日本武尊は東方の旅の足掛かりとなります。古代の英雄の銅像に会えたことで、神話に想いを馳せることができました。
見たかった富士山は今回一度も目にすることができませんでしたが、リベンジはぜひこの日本平で、富士を見る日本武尊と目にしたいものです。

また、今回初の青春18きっぷでしたが、大阪から静岡は片道7時間。観光に時間をとるには、やはり新幹線を使って移動時間は短くするべき…と私としての結論になったのでした。

以上


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