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空き家再生:一棟貸別荘プロジェクト。<その8>視察潜入!星野リゾートはなぜ人気なのか?前編

おはようございます!
本日は、
空き家再生:一棟貸別荘プロジェクト。<その8>視察潜入!星野リゾートはなぜ人気なのか?
といったテーマでお話ししようと思います。

先日、星野リゾート【界 アンジン】~静岡県・伊東温泉~に行ってまいりました!!
結論から申し上げると…
大満足。そして何より多くの学びをいただきました。最高の時間。
その理由を今回は前編・後編の構成で解説していきたいと思います。

星野リゾートHPより

私は現在、不動産ベンチャー企業で新規プロジェクト「一棟貸別荘」のプロデュースを進行しています。(経験値0完全な未経験)もちろん貸別荘と旅館…ジャンルは違います。でも…非日常的な体験をお客様に提供し、満足していただく。といった「目的」は同じではないか…そしてなぜ、星野リゾートはここまで人の心を惹きつけるのか。その秘密を知るために視察潜入!と、いう名の女3人旅にいってきました~(''ω'')ノ♪♪ヤッホイ~♪♪


星野リゾートの魅力とは?

まずは企業の理解を深めていきましょう。
以下は代表:星野 佳路氏のメッセージです。この言葉から私が実際体験して感じたことを折まぜて解説していきたいと思います。

開業109年目
2023年、星野リゾートは、長野県軽井沢で最初の旅館を開業して109年目を迎えました。この100年と少しの間に日本の観光も世界のホテル業界も大きく変化しましたが、今後の100年はもっと大きな変革の時代をむかえようとしています。

旅産業は世界で最も大切な平和維持産業
その行方は定かではございませんが、『100年後に旅産業は世界で最も大切な平和維持産業になっている』と大胆予測をしています。世界の動きに大きな影響を与えている民意、その民意に少なからず影響を与えるのが旅であるという仮説。国内各地を訪れることで自らの国を深く理解することができる、外国に行くことで他国の文化や豊かさを感じることができる。そして旅をすることでその場所に住んでいる人たちと触れ合い、友人になることができる。『世界の人たちを友人として結んでいく』、それは他の産業にはできない、旅の魔法なのです。

夢は大きく、運営は地道に
壮大な夢は持ちつつも私たちの組織はまだまだ未熟です。お客様、お取引会社様、そして地域の皆様のご意見やお叱りをいただきながら成長する必要があると思っています。「夢は大きく、運営は地道に」を心がけ日々努力していく所存であり、皆様のご支援を賜りたくお願い申し上げます。


星野リゾートHPより抜粋

・開業109年

100年以上続く旅館なんですね…横道にそれますが本国で会社が生まれて10年存続する確率は約6%。100社誕生したら10年後にはたった6社になってしまう計算です。それを踏まえると…旅館で100年も存続できるなんて並大抵の企業ではありません。

開業当時の写真 HPより

・『旅』は世界で最も大切な平和維持産業

とても素敵なメッセージですね。
「旅の魅力」とはその地に足を踏み入れ、そこでしか体験できないことに触れる。私の考えです。現代は人々の可処分時間をいかに自社のコンテンツで消化してくれるか。企業同士の戦いになっています。星野リゾートのライバルは同業者だけではありません。ネットフリックスしかり、ソーシャルゲームしかり…家にいて、コストをかけずしても楽しく時間を消費できる時代に突入しました。ではどうして時間とお金をかけ旅をするのか…旅を選ぶリソースを明確に提示しなければなりません。旅の魅力…わざわざ足を運ぶ最大の理由は『現地という資源』そこでしか会えない人、地産の食べ物、観光資源…この点の見せ方、星野リゾートはお見事だと実際に宿泊して体感しました。(このあたりはじっくりと解説したいとおもいます!)

・夢は大きく、運営は地道に

地道な運営。こちらに関しては働く従業員さんに理念がしっかりと教育されているように感じました。例えば…

夕た、タワー!!

これは夕食の一品ショットです。ちょっとぼやけてしまってすいません。
このように一品一品、ウエイターさんが席まで運んできてくれます。そして…すべての料理について「どんな由来で」「どんな食材を使って」「どんな思いで」作られた品なのか丁寧に説明してくれるのです。カンペ見ずに。笑 実際そんなに簡単で短い文章ではありません。そして私は探求心からさらに質問を投げかけます。(やっかいな客!カオス!笑)すると若い女性のウエイターさんはしっかりと自分の言葉で返答をしてくれました。当たり前のように思われるかもしれませんが、私は意外とここまでのクオリティーを教育するのはなかなかむずかしいと思います。なぜならそこまで熱意をもって働いてくれる従業員を確保するのは容易ではないからです。観光産業はコロナの回復を受け、高まる需要とは裏腹に人材不足に陥っています。

ただ、暗記するならまだしも、ぶっつけ本番の質問に柔軟に答えられるのは仕事への愛と探求心がある証拠です。そのウエイターさんに「静岡県伊東は地元なんですか?」と尋ねるとゆかりは一切ないとのこと。生まれは神奈川県横浜市で都心の大学をでて星野リゾートに就職したそうです。わざわざ都会で便利な生活をしていた若者が静岡県伊東で懸命に働いている。これはまさに星野リゾートのブランド力ではないでしょうか。行き届いた教育。そしてここで働く魅力を提供し続けている証拠ですよね。その信頼は1日や2日で出来上がるはずはありません。まさに『地道な運営』の賜物ではないでしょうか。

まとめ

自分の思いを書き綴っていたらあっという間に2000文字を超えてしまいました。もちろん、星野リゾートよりも優れたサービスを提供している旅館はたくさんあると思います。しかし…平日ともあって料金は1泊3万円程度。このコストパフォーマンスにも驚きます。たくさんお金をかければよいものが作れる。これはいってみれば当然の原理。しかし限られた予算の中で最高のパフォーマンスを提供するのが真のプロの仕事だと私は考えます。そしてこの質を担保しながら展開を広げていくのは容易なことではありません…。素人ながらそう思うのです。後編では体験したエピソードをふんだんに盛り込んでさらに解説していきたいと思います。
遊びも仕事も境界線を取っ払えばもっと世界は広がります!!

最後までご一読いただきありがとうございました!


持つべきものは友。お金では買えません。