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夏はちょっと怖い話を 1

夏になると、怖い話を見たり、聞いたり、話したくなるのはなぜでしょうね。
ちょっとゾクッとして、安上がりに涼しくなるからかな。

私も、人に話せそうな怖い話をいくつか経験しているので、気晴らしと、Twitterばかりでラフなブログ(長文)を最近書いていないので、書くことを思い出すためにいくつかそんな話をこれからしばらく飽きるまで(笑) 書いてみようと思います。ええ、自分の経験なのでそんなに怖い話はありませんけれど、これから書くことは全部実話です。

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あれは、私が二十歳代の若い頃のこと。
友人達と海へ遊びに行った帰り、私の家まで友人の車で送って貰っていたときのことです。

時間は夜の10時を過ぎていたでしょうか。車には私を含めて男女5人が乗っていて、わいわいと賑やかにお喋りをしながら帰っていました。
道そのものは広いのだけれど、街灯が少ないので、道は暗め。
店も何もない、その道路の中間地点あたりに夜間診療もやっていた大きな病院があるくらい。夜になると通勤帰りの車も減り、とても静かになります。

ふと、車の窓の外を見ました。
小さな女の子の手を引いたお母さんが歩いていました。小さいと言っても手を引いて歩けるので、幼稚園くらいでしょうか。
こんな時間に小さなお子さんを連れてどこに行くのだろう、ああ、少し先に病院があるから、夜間診療にお子さんを連れて行かれるのかな?
大変だな・・・・。
そんなことを思いながら、その親子を暫く眺めていて、あることに気づきました。
え? ちょっとおかしくない?

気づくと、さっきまでわいわいと賑やかだった車中は静まりかえっています。
話す者誰一人いず、、みんな前を向いて、ただひたすら、その薄暗い道を通り過ぎるのを待っている。
私もです。

やっと明るい道に出たとき、仲間達がいっせいに「うわーーーーーー」と悲鳴に近い声を上げました。
「見た?気づいた?」
「見た!気づいた!」
「気づいた瞬間、身震いがして、もう、この道を通り過ぎるのをひたすら待ってた」

そうです。
車は60キロで走っていました。
その親子は、薄暗い道、ずっと私たちと並行して歩いていたのです。

ええ、もちろん実話です。

「夏の怖い話」とは全然関係ないけど、一応拙著のPR貼っときます・・・・モラハラが一番怖かったりしますものね(笑)


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