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不妊治療を始めようか悩んでいるときにすべきでないこと・すべきこと(私見)

1.情報収集しすぎることはやめておこう

38歳で結婚して42歳11か月まで不妊治療に踏み出せなかった私が思うこと。

できれば自然にと願う気持ちもあり、人には検索履歴を見られたくない気持ちでコソコソ情報収集し始めたのは恐らく39歳頃から。

結局3年もの間、ズルズル踏み出せなかった私としては、まずは情報収集をしっかりして…という手順はおすすめしません。

情報収集は、病院のホームページや、不妊治療の全体像を分かりやすくまとめてくれているサイトや記事だけみれば十分!

治療中の方々のコミュニティに足を踏み入れると、謎の用語が飛び交っていて、全く理解できない自分は勉強不足すぎる…と感じて不安になるだけ。

ですが、治療前に、治療中の用語が分からないのは当たり前!
謎の劣等感を植え付けられる前に、とにかくまずは、今の状態を調べる検査だけでもしてみようかな…と気楽な気持ちで、病院へ行ってみることがおすすめです。

踏み出すことで、一気に理解が進みます。
騙されたと思って是非。

2.病院選び:迷いすぎても時間の無駄かも

いざ病院へ行こうと思うと、やっぱり迷う病院選び。
有名な病院が良いのか、近くの病院がよいのか、悩むところではありますが、最初からベストなところを選びたくて情報収集に力をかけすぎると、いつまでも踏み出せず時間ばかりすぎていくかも…。
まずはどこかで受診してみることをおすすめしたいです。

①不妊治療におけるよい病院とは

不妊治療でのベストな病院は、単に成績や実績がよいところ…というわけではないのが難しいところ。
成績がよい有名病院でも、通院頻度が高かったり待ち時間が読めない病院で、たびたび勤め先に迷惑をかけてしまう環境だとしたら、心理的な負担が大きくなってしまうかもしれません。
体外受精等の提案を受けた場合、可能性が広がって嬉しいと思う方と、自然人したかったのに…と悲しくなる方がいるでしょう。
このように、仕事や家庭の状況や、夫婦の考え方によって、合う病院・合わない病院が全然変わってきます。
初めての段階では、病院選びの自分の中での基準や優先順位もないなのかも分からないのに、ベストな病院を判断するのはかなり難しい…。
なので、少し調べて悪くなさそうな病院へまずは行ってみましょう。

②産婦人科か不妊治療専門病院か

不妊治療専門のクリニックとそれ以外の違いにだけ触れておきます。
「不妊治療 〇〇(地元の地名等)」で検索すると、不妊治療も行っている産婦人科(産科・婦人科メインで、不妊治療も掲げているところ)がまずヒットするかもしれません。
もちろん病院によると思いますが、産婦人科では、タイミング法の指導のみのところが多いかと思います。
私の受診時は、風疹の抗体検査→基礎体温で排卵時期を予測しつつ排卵チェッカーに反応があったら受診→内診で排卵の状態を見て、ベストなタイミングを教えていただくという流れでした。
タイミングを教えていただけるだけでも心強いですよね!
自然妊娠の可能性を高めたいな…と思っている方や、夫の同伴が不要なのでまずは自分だけ少し話を聞いてみたいという方に合うかなと思います。

一方で、本格的な不妊治療も視野に入れたい場合は、やはり不妊治療専門のクリニック等がおすすめです。
男女ともに妊娠のしやすさ(弊害となる状態がないか)を調べるような検査をして、可能性の高い方法を選べるイメージです。
初診前に見れる、不妊治療の全体像(治療内容や費用までかなり詳しいもの)の動画が準備されている病院も多いようですので、不安がある場合は、動画だけ視聴してみるのもありかと思います!

3.不妊治療専門クリニック選びのポイント

個人的に、最初の病院の選び方のポイントを3つあげてみます

①自宅や職場からの距離(夫も通いやすいこと)

 結構皆さん悩むのが、病院へちょこちょこ通うこと。
 女性の方が通院頻度は高いので、私の職場近くと自宅近くで迷いましたが、自宅近くの病院にして、正解だったと思ってます。
 というのも、不妊治療を行う中で、夫婦の温度感の違いが結構出てくる話をたびたび耳にします。(夫は少し他人ごとになる場合も多いようです。)
 うちの夫はそれなりに協力的ではありますが、病院が遠方だったら面倒くさがったり、この日は会議があるから無理等と言われることもありそう。
 病院が近いので、WEB会議にして、会議と会議の間に持ち込んだりと、夫も通いやすいとモメなくていいなと感じました。

但し、妻側は休みや在宅勤務をとりづらい場合は、圧倒的に妻の通院頻度が高いので、妻の通いやすい病院がマストかと思います。

②体外受精までできる病院か

不妊治療では一般的に、
タイミング→人工授精→体外受精
という順番で、妊娠しなければ、ステップアップしていく流れになります。

が、体外受精のできない病院だと、その選択肢が設けられなくなってしまいますので、特に35歳以上で病院にかかり始める場合は、最初から体外受精までできる病院だと、先々の相談もしやすく、安心かと思います。

その際、個人的にはホームページ等で、ある程度、実績や件数等オープンに開示している病院が安心かなと思います。
どのくらいの実績があれば安心といった難しいことが分からなくても、開示されていないより開示されている方がやはり安心です。

③夫婦ともにあまり嫌な思いをしなさそうな病院

不妊治療については、精神的にも肉体的にも、あまりハッピーではないことも多いと思います。
それに加えて、先生の話し方が冷たすぎてつらくなるとか、上から目線でイライラするみたいなことを、どちらかが強く感じていると、先生の方針に疑問を抱いて、よりつらくなるのではないかと・・・。
不妊治療は、ステップアップの早さや、治療の強度等も病院によって異なり、そこには病院や先生の方針や信念があるようです。
口コミを見て、夫婦のどちらかが嫌な思いをしなさそうな病院を選ぶのもありかなと思います。

同じ提案・方針に対しても、人によってとらえ方が違うと思います。
口コミから方針や雰囲気を感じ取るのはありかと思います。

◆提案について
〇年齢のことも踏まえて、最初から体外受精の選択肢も提案してくれた
×早い段階から体外受精を提案してくる金儲け主義の病院
→いずれは体外受精も視野に入れて話を聞いておきたいなら良さそう。

◆治療方針について
〇年齢のことを考えて、採卵数が多く望める高刺激を提案してくれた
×高刺激が好きな先生。患者の体の負担を考えてくれない
→高刺激のメリットも聞いてみたいなら問題なさそう。

◆先生の話し方等について
〇淡々と必要なことをポイントを絞って話してくれる。結果が良くても悪くても必要なことを話していただけるので、ありがたい。
×話し方が冷たく、患者に寄り添ってくれない。結果が悪かった時、気持ちがついていかないまま今後の説明をされてつらくなった
→こればっかりは通ってみないと分からない。私の通っている病院では、先生が重要なポイント等や全体像を説明、看護師さんや培養士さんが丁寧に細かく補足してくださる役割分担になっているが、この仕組みで予約時間どおりに診ていただけており、チームで診てくれている安心感もあるので、先生がすごく丁寧なことがベストではないかもと個人的には感じています。

長くなりましたが、私が知りたかった、不妊治療の始め方をまとめてみました。いつか誰かの参考になると嬉しいです。


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