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秘湯巡り旅〜奈良編「日本一面積の大きい村を訪ねて」

今年最後の三連休。
今回は、今回こそは、秘湯に!と、熱い思いが止められず「日本秘湯を守る会」のスタンプ帳を握りしめ、向かうは奈良県!
「日本一面積が大きい村」と肩書きがつく十津川村を初めて訪れた。

十津川村と言えば、「酷道」とも呼ばれる425号線でも有名。噂の通り、狭く、場所によって落石の跡が残る険しい道で、カーブも連続していて、終始緊張感の漂う道中。カーブは過酷です。見通しも悪く、ハンドルをちょっとでも切り間違えれば、渓谷に真っ逆さま…地元民は慣れているのか、かなりスピードを上げて走行しているので、何度もぶつかりそうに!ヒャッとした場面は1度、2度ではない。
そんな道路を手に汗握りつつひた走り、さらに山の奥地へと進むと、見えてきた。
十津川温泉郷の一つ、上湯温泉「神湯荘」。
本日の宿。

内部は一部リニューアルしたとか。


入口には、定番の「日本秘湯を守る会」の提灯が!

久しぶりの秘湯巡りにワクワクが止まらない。
十津川温泉郷は泉質の良さに定評がある。俄然、期待度はアップ。

本館は2階建てで、1階にはロビーや食堂。客室は2階に7室。この客室がリニューアルされたよう。館内はエレベーターがないので階段で行き来する形。。

洋室です
り入口側のドア。トイレと押入れ。

新しい部屋なため、キレイです。床材が、十津川村の木材を使用しているとのこと。

 さて、着替えて早速入浴!
楽しみにしていた温泉に。この宿は、大浴場の他に外にある4つの無料貸切風呂がうりで、空いていれば自由に入れることになっている。玄関にかかっている札が目印で、かかっているのが空いてる印。お目当ての貸切風呂の札を持参。

露天風呂は、どれも全く違う作りで趣向が凝らされていて、宿の外に出てカラコロ雪駄で歩いて行くのも風情あり。でも、冬は恐らく雪深いであろうこの地域…大変そう。
後は…とにかく階段が多い。
足が弱い方、お年をめした方は過酷だと思います。辛い。

美肌の湯、天乃川まで降りていく階段。半分地点。
石の階段。
天乃川。寝湯。
水の神。この坂を降り
脱衣場までさらに階段。
脱衣場からも階段。

天乃川は、寝湯ができるようになっていて、夜に寝転がって入浴すると、きっと星がキレイに見上げられるのでしょう。残念ながら入浴したのは朝。水の神は、かなり階段が多く正直苦戦。朝方入浴しましたが、小雨の影響で足元が濡れていて、雪駄では滑りそうでビクビク。脱衣場から石階段なのもどこで雪駄を脱ぐべきか迷う。しかも、道路沿いで完全に丸見え。
悩んだ挙げ句、バスタオルを巻き、雪駄で湯船まで行き、縁で脱ぎバスタオルも岩に置いて入浴!にしました。宿舎内の大浴場もやっぱり階段でかなり急な傾斜。お湯に入るまでが大変な宿。

大浴場までの階段

お湯は、トロッと肌にまとわるような湯で温まる。湯の花が浮かび、温泉らしいお湯。何せ湯上がりがしっとりして何度も入りたくなる湯です。
ちなみに、秘境の秘湯(?)の割に、アメニティに気を使ってくれていて、洗い場には洗顔も、脱衣場には化粧水や保湿クリームも。サービス良し。

 さて、夕食。
料理は「オオウナギコース」を選択。鰻一人1尾はなかなかのボリューム!

美味しい山の幸、川の幸が並ぶ。
素朴な味で食事も美味しく、この後女将手作りのデザートが!ちなみに、部屋のお菓子も女将手作りのものだった。

夕方までなら、近くの日帰り入浴場まで車で送り迎えしてくれる。入浴料も無料。川沿いの露天風呂だが、男子のみ。女性用はちょっと高い位置にあるが、気をつけないと男性用から見えてしまう作りだった。

残念ながら、タイミングと時間切れで一つの露天風呂だけ回れなかったが、限られた時間を有効活用して、ヌルしっとりの湯を満喫できた!

癒やしの湯
朝食

気になったのが、「温泉でたいたご飯」。恐らく、温泉水で炊いたのだろう、見た目ほ無色に見えるお湯なのに、炊いて見ると茶色がかった色味が出るのがとても不思議!

お湯巡りを楽しみたい方は、十分満足できる。ただ、書いたように年齢や体調(?)を選ぶかな…。
お湯は◎。食事も良し。

初めての土地で出会った景色、湯と味わい!やっぱり秘湯はワクワクする!!秘湯スタンプも2年半ぶり。新たなスタンプ帳に切り替えて、再スタートさせました!
秘湯旅、次回はどこへ行こうかな?

入口からロビー
裏手に旧館。食事も入浴も本館へ。若干リーズナブルに宿泊できる