【帝王切開】3人目の出産記録
先日、3人目を出産しました!
(女の子です。)
うちは上の子2人(男子)とも逆子だったので、出産は帝王切開でした。
もちろん3人目も否応なしに帝王切開。
3回目の帝王切開だったから余裕でしょ?って思われるだろうけど、そんなことないです。
私にとっては今回が一番怖い帝王切開でした。
3回目でも恐怖しかない帝王切開
そもそも出産は命懸けです。
普通分娩も帝王切開も。
普通分娩の人で『安産でした!』
と言っている方はいるけど、その方だってラクして産んだわけではないのです。
ぜったい痛かったと思うし、しんどい思いしてます。
じゃあ帝王切開は?
種類は違えど痛い思いもしんどい思いもしています。
私は帝王切開しか経験ないので、普通分娩の辛さをわかっていないけれどどちらが辛いとかはないと思っています。
そもそも産み方が違うから、その痛さもしんどさも種類が違う。
比べるものではないと思っています。
私は3回目の出産だったけれど、今回が一番怖かったです。
3回目の帝王切開の記録
覚悟はできているはずだった
これまで2度帝王切開を経験しているからこそ、私は今回の出産を楽観視できなかったんです。
次男を産んだ時は、出血が多くてあと少しで大きい病院に搬送されるところでした。
今となってはコロナ禍。
私は大きい病院に搬送してもらえるの?
わからないですよね。
事前に合併症のリスクとか先生には説明されているからそれも怖い。
なんで怖いかって、自分が死ぬかもしれないってことですよ。
ちなみに長男の時も次男の時も死ぬ可能性はあると思いながら出産に臨んでいます。
何がちがうかと言うと、まだまだ長男と次男の成長を見たい、もっと一緒にいたいと思ってしまうのです。
つまり今がとても幸せだということです。
(その前の2人の出産時不幸だったというわけでもない)
そんなの3人目の子に対して母親失格と言われればそれまでだけど、たくさんのモノ・コトを手放して来たけど今の幸せだけは手放したくないと心底思ってしまったんですよ。
覚悟はできているはずだったけど、できてなかった。
手術前の私
手術前は長男の習い事の先生が送ってくれた、稽古の時のカッコいい長男の動画を見て涙しました。
かっこよかったよ!
勇気もらったよ、大好き!と長男のキッズフォンにメールを送りました。
入院する日の朝、次男とバイバイする時は、顔中にチューして来たし、ギューもしたし。
万が一死んでも後悔ないとは思えて来てはいました。
オペ室へ
いざオペ室に呼ばれて、手術台に昇る。
麻酔してくれる先生がやって来て、横向きになって体育座りみたいな感じになって背中から麻酔を入れられる。
じわーっと温かい液体が右足にやって来て痺れて、足の感覚がおかしくなってくる。
続々と先生がやってきて、息が出来なくなった。
怖くて怖くて、過呼吸みたくなって。
息を吸っているはずなのに、酸素が足りなくて苦しい。
視界もなんか霞んでくる。
こんな状況で産まれるまで耐えられないと思ったらどんどん苦しくなる。
こんなパニックみたいなの初めてでした。
私は私なりのピンチの乗り越え方があります。
本当は怖い、しんどい、辛いって思っていても、そう言う時ほど飄々とした顔と態度で切り抜けてきたんです。
高校・大学の部活もそう。
社会人になってからのピンチもそう。
けどさ。どれも命は懸かってないのよ。
部活のバレーで、相手がマッチポイント取っててあと一点なんとか取りたい。
相手は私をサーブで狙ってくるし、レシーブした後も多分トスは私に上がってくる。
そこそこいいレシーブして上がってきたトスを決め切らなきゃ。
ビビリな私だけど、そこは立場的に私にトスを持ってこいって顔しかできないから、ビビリを隠すために飄々とする癖がついた。
けどそこで私がサーブを弾いてしまったとしても、スパイクを決めきれなくて負けてしまったとしても私は死なない。
仕事で時間ギリギリー!めっちゃ追い込まれてるぅ〜ってなっても、本当に無理なら事前に上司に相談してるし、上司もいけると思ってくれてるから見ていてくれる。
死なないのよ。
けど出産は命本気でかけてるから。
先生がどんなに頑張ったって、無理な時は無理。
今、万が一死んだら死んでも死にきれない。
長男と次男の成長をもっとみたいし、夫とももっと旅行とか行きたい。
今この人生手放せないわ!って思ったら、怖い方が圧倒的に大きくなった。
飄々とする自分にコントロールする余裕もなく、
怖くて息が出来ないと助産師さんに訴え続けた。
(多分先生含めあの手術室にいた全員相当困ったと思う。)
けど一人の助産師さんが、手を握ってくれて、私(助産師さん)の目を見ていてと言ってくれて。
呼吸も血圧も大丈夫。
ちゃんと息できてるよとずっと言ってくれて。
数値は完璧、だから大丈夫。ってずっと私の目を見ていてくれました。
けど怖くて涙は止まらなくて、
子供たちに会いたいな、なんであんなどうでもいい事で毎日怒ってたんだろ。
大好きってだけ言っていれば良かったのになって。
何を考えても涙は止まらない。
実際は呼吸はできていたみたいだけど、深呼吸をしたくて酸素マスクも取ってもらった。
(酸素が出てくるホースを助産師さんが口元にずっと向けてくれていた)
時間感覚もなかったけど、気がついたら、
『赤ちゃんもう出てくるよー!』と先生が言ってくれて少ししてから赤ちゃんの泣き声が聞こえた。
ホッとしてまた涙が出た。
ちゃんと産めた。
産んだ後も、涙は止まらなかった。
止めようと思っても止まらなかった。
帝王切開って楽じゃないよ
ちょうどこのnoteを書いてる時に、Twitterのトレンドに#帝王切開ってあって、読んでびっくりした。
楽じゃないよ、全然。
いやいや、楽でしょって思うあなたへ。
あなたは着ていた服を全て自分で脱いで、自分の足で手術台に昇ったことありますか。
麻酔科の先生が来て麻酔入れられて、麻酔が体に入ってくるのがわかる。
温かい液体(麻酔)が足に移動して来たのがわかって、少しずつ動かせなくなってくる。
お腹より下は麻酔が入って感覚がないけど、意識ははっきりしたまま。
お腹を切られても感覚がないし、痛みもない。
ただ何かされてるのはわかる。
ラクですか。
ちなみに命の保証はないですよ。
確率としてはかなり低いのかもしれないけど、
0じゃない。
それでもラクですか。
そもそも出産がラクなわけないんですよ。
(そもそも論なんだよ)
ラクなのは産んでない人の側であって、
産む当事者の妊婦は普通分娩だろうと帝王切開だろうと、
『あ〜ラクだった♪』
なんて誰も思わないから。
ありがたいことに術後は良好
あれだけ(私の中では伝説に残るレベル)パニックになってしまった今回の出産でしたが、
術後は良好です。
母子共に。
手術の翌日の朝から歩かされて、ひえーってなったけど退院に向けて頑張っています。
ちなみにTwitterでとんでもないことツイートしていた旦那さんみたいな事をうちの夫が言っていたら、もう家族を続けていけない。
幸いうちの夫は手術の経験(盲腸)があって、盲腸であれだけ痛くて辛かったのに、もっと傷も大きいし出産は想像できないくらいに大変だよなと理解はしてくれています。
冗談でも、血の繋がった家族に対してだとしても、
帝王切開でラクだったねって言わないでください。
場合によっては縁切られます。
(ちなみにうちの義母は帝王切開云々の発言既にしてますから。私の中では縁切ってるから。)
あと少しある入院中はゆっくり赤ちゃんと過ごしていきたいと思います!
7年前にも似たようなことをブログに書いていた私。
私は普通分娩の人に、直接言われたこともありますよ。
当時はまだ若かったから流したけど、
今の私なら、売られたケンカを買っていた気がする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?