【マヴィ】2024/03/08 小説十選

旧ツイッターでは、#名刺代わりの小説10選 というタグが定期的に流行る。

おすすめだったり好きだったりする小説を10冊選び、それを己のアイデンティティ代わりに提示したり、コミュニケーションに使うためのタグである。それを見て、何度か「たのしそ」「やりて〜」と思い、やろうとしたことがある。が、完遂したことはない。

私が高校時代以降に読了した本のうち、小説が占める割合は半分か半分以下で、物語一つの読了ハードルが低い短編集が多い。私は本当に小説が好きなのだろうか? 自分と相性の良い物語とその読書体験と一部の作家が好きなだけで、別に"小説"は好きではないのかも。一縷の運命的な出会いを求めて、私は小説を読んでいる。

その短編集に収録された中で、自分にとって鮮烈だった、かつ内容を忘れきっていない物語の数は、たいてい一つのみ、良くても二つしかないことがほとんどだ。
短編集に入っている全ての話が刺さったわけじゃないのに、名刺代わりとして提示したくはなかった。かといって、自分に刺さった話だけをピックアップするのもレギュレーション(イマジナリー)違反な気がした。

が、今日は勢いでやった。私にとって鮮烈だった出会いを十縷ピックアップした。
今回は割愛した「短編集のなかの輝く一編」については、また勢いづいたらやるかもしれない。

『』と作者名をつける気力はなかった

『変愛小説集』と『愛じゃないならこれは何』は短編集だが、短編集として好きなのでいれた。

自分が選んだ10冊中、4冊が海外の小説だったので驚いた。
翻訳者の文体と解釈に合う合わないが大きく左右されがち・同じ国の人が書いた話より世界観を理解することが難しい――的な取っ付きにくいイメージがあり、私は国内小説ほど積極的には海外小説を買わない。ブックオフでは安いから買うけど。
だが、そもそも圧倒的母数の中から日本語に翻訳されている時点である程度の水準は確約されたようなものだ。今回の選出結果はそりゃそうよという感じなのかもしれない。

今年はもう少し海外小説に手を出そうと思う。

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