6日目胚盤胞も5日目胚盤胞と同じ移植日で良いか?

【ご質問原文】

5日目胚盤胞と6日目胚盤胞を一緒に移植することになったのですが、通常5日目も6日目も移植日は同じなのでしょうか。

【回答】

ご質問ありがとうございます。

凍結融解胚移植では、5日目胚盤胞も6日目胚盤胞も、同様の周期管理で胚移植をしているクリニックが多いと思います。

このご質問を解説するにあたり、着床の窓(implantation window: IW)について解説をする必要があります。

IWは、胚が子宮内膜に着床できる特徴的な期間を指しており、子宮内膜の受容期とも呼びます。

このIWは、採卵や排卵から5〜7日目、LHサージから7日〜9日目に開いていると言われています。

ここで大事なのが、5〜7日目、7日〜9日目という書き方ですが、どの文献や教科書にも「5日目」と断言しているものはありません。

つまり、どのくらいの期間「IW」が開いているかは、よくわかっていないという事になります。

一般的には、「P投与開始日または前日を0日目として、5日〜6日目に胚移植を行う」とされており、P開始を1日目とカウントすればP+6日、開始日を0日目とカウントすればP+5日として、排卵から5日目を想定して移植する場合が多いです。

さて、ここまで踏まえた上で本題に入りましょう。

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