新鮮精子と凍結精子では成績に差がある?


【ご質問原文】

何度か体外受精にトライするも分割停止し胚盤胞にならず、海外で卵子提供を受ける予定です。

予算の関係もあり、凍結ドナー卵子と夫の凍結精子で胚盤胞を目指すことになりました。

凍結卵子と凍結精子での受精率や胚盤胞率、妊娠率、出産率が気になり調べてみましたが、どちらか一方のみ凍結した場合の資料や記事しか見つけることができませんでした。

胚培養士ぶらす室長さん、何か情報があれば教えていただきたいです。

【回答】

ご質問ありがとうございます。

本文が読めていないので、詳細がわからないところもありますがドナー卵子を用いた新鮮精子と凍結精子のsibling oocyte study(同じ採卵周期で取れた卵子を半々に分けて比較した研究)を見つけたのでご紹介します。

Comparison of fresh and frozen ejaculated spermatozoa in sibling oocyte recipient cycles

研究デザインとしては、同じドナーから採れた卵子を2カップルのレシピエントへ振り分けて、片方は新鮮精子を使用、片方は凍結融解精子を使用して比較しました。

※一応、男性因子ではないカップルという事ですが、2群間で精液所見の由来が異なるということですね。

結果を見ていきましょう。

ここから先は

723字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?