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【2】大学時代 「『これだ』という自分の感覚を信じてみる」

 大学で上京。高校のときに読んだ本に影響され「冤罪をなくすために弁護士になる」と決めて法学部に進学した。入学後すぐに勉強を開始するも、自分の無能さを思い知り、腐っていく日々。そんな日が続く中、スポーツショップの店頭で流れていたVTRに目を奪われた。

「これだ」という感覚がからだを貫いて、心臓の鼓動が聞こえた気がした。そのVTRに映っていたパフォーマンススポーツはあまり有名ではなかったが「たとえ人に共感されなくてもやりたい!」とその場で必要な道具を買い揃えた。

 翌日から代々木公園で練習している人をネットで調べてコンタクトをとり、練習をはじめたところ、3ヵ月後の大会で幸運にも優勝することができた。

練習は一人でやることも多かったが、WEBサイトで公開されている動画を見ながら工夫する過程は本当に楽しかった。自分なりの分析や練習動画を録り、手探りながら自分のHPもつくることができた。

これまで経験したことがないほど創造的な時間が過ごせたことで、そのパフォーマンススポーツを広めたいと思うようになった。そして、日本協会設立にも携わり、2代目理事長になる。

これが自分の純粋な主観を信じた初めての経験かもしれない。なぜ、これまでとは違ったのか?振り返ってみても説明できなくはないが核心はわからないのが正直なところだ。けれど、誰に変だとと思われてもいい、自分をこんな風に自由に解き放っていいんだ、そういう想いで満たされた体験だった。

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