13年近く応援した某ミュージシャンのファンを辞めることにした

・・・いや、勝手にしろよ、っていう話なのですが。

とあるミュージシャンのファンを、辞めようと思います。

わくわくしながらCDを買いに行ったり、
仕事を早めに切り上げてライブに向かったり、
物販(ライブ会場でTシャツやCDを売っているコーナー)で思いがけず握手してもらったり。
今でもその人の曲を聴けばCDを聴きまくっていた当時の記憶が蘇りますし、
足を運んだライブのひとつひとつに思い出があります。

気が付けばファンになって13年近く経つのですが、最近もやもやする瞬間が増え、気が付けばその人の音楽すら好きと思えなくなってしまいました。
このもやもやの正体は何だろう。長く応援していたのになぜ。
(※私個人の見解でその人の印象が悪くなるのは避けたいので、特定されないように徹します)

音楽以外の発信に共感できなくなった

10年くらい前の発信手段といえば、テレビやラジオ番組、ホームページやブログ、公式ツイッターくらいでしょうか。
今ではスタッフの公式アカウントに加え、ミュージシャン自身がTwitterやインスタのアカウントを持っていることは珍しくありません。
さらにYouTubeなどの動画、ナタリーなどのネット媒体にも、彼らが出てコメントを残す機会が増えました。

ファンならば当たり前のように投稿やインタビューをチェックするわけですが、それを見てもやっとすることが増えました。
例えばその個人の思想や姿勢に関する発言が、思わず自分が思うものと合わなかったり。
あるいは些細な文面や一言から滲む、その人の一面に違和感を感じたり。
ミュージシャンも人間だと理解していますが、好意的にみていた人だからこそ、がっかりするのかもしれません。
親しい友達と話していて、ふとした瞬間に「この人、そんな風に思っていたんだ・・・」とがっかりするのと似ています。

熱狂的なファンが目につく

この人は有料ファンクラブを開設しています。
入会するとその中だけの投稿が見られたり、それに対してコメントしたり、他のファンとやり取り(LINEみたいな感じです)ができます。
当たり前ですが、ファンのコメントを見るのは本人だけではありません。
投稿を見ると、すでに別のファンのコメントがついている、ということも珍しくありません。

そうしたコメントを目にするのが、最近しんどくなりました。
当然なんですけどやたらと持ち上げるようなコメントばかりで、常に肯定派が多数(というか全員)になること。
時折マウンティングする人が現れること。
別に他人のことなんて気にしなければいいのですが、ファンクラブとファンは不可分のもの。
関わらないようにするほど、ファンクラブのコンテンツ自体を見る頻度も減りました。
そろそろ年会費払わないといけないのですが、もう更新しないでしょう。

生の音楽を聴く機会が減った

以上にあげた点は、以前から多少のもやもやを感じていたことです。
それでもライブに行けば、ファンに「戻る」ことができました。
生音を浴びることで、そうだ、私はこの人の音楽が好きだったんだ、と、ファンであることを再確認していたように思います。

コロナによって、その状況が変わってしまいました。
ライブは軒並みキャンセル、その後「ステイホーム」なる言葉が浸透したのは記憶に新しいところ。
他方、インターネットは生きています。
その人の投稿に触れ、ファン同士のマウンティングに触れ、もやもやの根源は消えるどころか、増殖する一方です。
端末越しに音楽を聴く手段はいくらでもあります。それももちろん楽しいですが、「生音を浴びる」経験には代わりませんでした。

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別にファンなんて、好きな時に始めて、好きな時に辞めればいいのでしょう。
誰かに頼まれてやるわけではないですし。
見ていないと思いますが、13年近く、私の人生に彩りをありがとうございました。
またいつか、純粋に楽しい気持ちで、音楽が聴けますように。

※2022年2月13日追記※

1年以上が経ち、ようやく本質がわかったので、その話を書きました。
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