何をみても春を思う日がきた

自分宛に届いた郵便物に書かれた住所を眺めていると、ああ、この住所はまさしくわたしんちだなと思う。
この家に住んでもう10年以上経つから、なんども住所を書いてきたし、当たり前に空で住所をいうことができる。
引っ越して来た当初はたしかメモしていた住所をみながら書いており、変な感じがした記憶。
今はすっかり板について、わたしんちって思えるのが不思議。
この家に引っ越しを決めて、関東に住み始めたのは2月だった。

先日仕事の合間に用事で少し近所を歩いていたら、平日のお昼間だったからか、普段よりとても静かで、まだ少し寒かったけど陽は暖かく、風がとてもよかった。
大きなおうちの庭から覗く竹林がさわさわと気持ちよく風に吹かれており、思わず立ち止まる。
授業中抜け出した渡り廊下、はじめて通る誰もいない坂道、一瞬だけ車が全く通らなくなった道路。
そういう時、自分の存在は消えて、全体がはっきりしていく感じがする。目や耳だけになる。
秘密の会話を聞いてるような、みえないものがみえてくるような。愛おしくなる。

もうすぐ春、と思ってたらすっかりもう春だった。
毎年同じように季節の移ろいに言葉を並べてる。
春になるとうれしくって、恥ずかしいけどついつい饒舌になってしまう。

去年の春に緊急事態宣言が出され、また春がやって来た。
緊急事態宣言下に入学した子どもたちの学年ももうすぐ上がる。
リモートで打ち合わせをしていると聞こえてくる、家の子どもの、なにやら踊っている様子。こんな事態だけども学校には慣れたかな、って思ってる。
コロナの状況は未だに変わらないけど、やっぱり春がくるのはうれしい。

昨年7月21日に吉祥寺スターパインズカフェにて行った、まかちく無観客ライブ配信の映像を一部公開しました。
macaroomのmizuiroとorientalのまかちくバージョン。
ご自宅でどうぞ、お楽しみください。

今年こそはとリリースイベントやツアーができるのか、まだこの状況では判断ができないですが、何か新しいことは考えていきたいと思っています。
どうぞご期待ください。

そんでもって実は昨日はちくさんのお誕生日とお誕生日ライブでした。
ボブが配信のお手伝いをしています。
私はアーカイブでみてたけど、通信速度の問題でまだ半分しかみれてません。
あとで続きを見てみようと思います。みなさんもよかったらばどうぞごらんください。2/16までアーカイブでみられるみたい。
アサヒが作詞作曲したちくさんソロバージョンの「こどものおどりこ」演奏されています。

知久寿焼56歳誕生日ライブ 【Streaming+(配信)】のチケット情報はこちら

ちくさんの曲、「君しかいない」の「ずぼんにしみついた さばの缶詰の匂いが大嫌いで みんなの待つ公園を爆破した」という歌詞をきくと、なんでか毎度、そうそう、としっくりくる。この歌詞がすきです。

今日は以前遊びで撮影していた中川樹海ちゃんがギター弾き語りしている映像を見返して、うたがとってもよくって一緒に歌ってる。
ライブでしか演奏されていない曲なのでタイトルも分かっておらず。
うれしい春の訪れにぴったりの樹海ちゃんの歌声が、お部屋の天井までまっすぐに届く。


エマル


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