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愛しかったひとのはなし

今日をもって、4年共に暮らしたひとと正式に離婚をしました。

わたしは昨年末から田舎の実家にいるので、手続きを郵送で済ませ、最後に市役所へ届けを出すのを彼にお願いしました。

市役所で手続きしている時に彼が電話をしてきて、2ヶ月ぶりに声を聞き、聞いたことのない快活な話し方に、何かが壊れる音がしました。

私たちはとっくに壊れていたし、修復を試みても出来なかったからこの道を選んだはずなのに

声の主がただただ遠くに感じられる、

この人のことは何もわからないまま、終わったんだな。

それだけが深く心に刺さってどうしようもなくなってしまいました。

目の前のお昼のお弁当はあけたばかりだし、午後はまだこれからで、仕事もある。今日は11月なのに春のように暖かいし、そんな幸福も感じられていたのに。

この人と本当は乗り越えたかった。と気づいた。

でも、どうしても、あの人は私に心を開かなかった。

あの人は最後までなにも語らなかった

そして私も頑張れなくなって疲弊して、何も感じられないくらいになってしまった。一緒にいることで感じることは無、だった。


彼もまた、生育歴でなにかに傷つきなにかを置いてきてきたようだった。

寂しさがお互いを引き寄せて、どうしようもなくなるまで居合わせたような関係だったかもしれないけど

やっぱり乗り越えたかったし、向き合って欲しかったと、最後まで思った。

わたしには彼を正確に説明することが何一つできない。多面的で複雑怪奇で、事実と感情が剥離していて何一つ捉えられない。

この複雑さをずっと誰にもうまく説明できず、理解してもらえなくて、結局私と彼とで決着をつけることになってしまったけど、未だに考えてしまう。


この経験が、この先の私の何かに繋がりますようにと今は祈るしかない。


今日は二つ記事を書いたので明日はお休みするかもしれません。とても個人的な事をまた書きましたが、とくにふつうにしてもらえると有難いです。

おやすみなさい

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