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Emanuel 229(自己紹介)

2018年1月よりフルートを始めました。大ファンのウィーンフィル首席のカール=ハインツ・シュッツさんがムラマツの24Kのフルートを使っているので、最初のフルートはムラマツにしようと決めていました。とはいえ初心者なのでムラマツのEXというエントリーモデルで、頭部管は銀、本体は洋銀で、リングキーでC管、Eメカなしのフルートを購入しました。

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1年くらいたったころ、フルートのレッスンの帰りに銀座の山野楽器に行ったら、頭部管フェアをやっていました。いろいろ吹き比べてみましたが、よくわからない。フルート始めてまだ1年では違いはわからないよね、と思いながらとある頭部管を試したところ、「え?なんだこれは?」と、ほかの頭部管との違いにびっくり。1週間前の発表会で演奏したモーツァルトのフルートソナタを吹いてみたところ、すごくかわいい音がする。とっても気に入ってしまったのでした。ただ、値段が38万くらいで、25万のムラマツEXに付けるのは微妙だし、そもそもEXを買って1年しかたっていない。店員さんによると、数年前に中古で入荷したことがあり、そのときは150万で販売したらあっという間に売れたとのこと。「もしかしたらまた発注するかもしれないし、買うなら総銀製で丸ごと一本で欲しいな」と思い、その時は見送りました。

ところが半年くらいたった時、山野楽器のTwitterで、私がとても気に入っていた頭部管のフルートをまるごと1本入荷したという投稿があったのです。総銀製のH管です。すぐに山野楽器に電話をして試奏の予約をしました。

新品で全く吹き込まれていないので、最初はなかなか音が出ませんでしたが、だんだん手ごたえがある音が出るようになりました。店員さんが比較のために総銀製のH管で同じ価格帯のナガハラとブランネンを持ってきてくれました。どちらもすぐに良い音が出て吹きやすいなと思いましたが、ブランネンは明るすぎ、ナガハラは重たすぎと感じました。

吹きこなすには少し時間がかかるかもしれないけれど、どんな曲でもその気持ちを引き出してくれそうだし、一緒に成長できる楽器だと思い、購入を決意しました。なにより、フルートがものすごい勢いで私のほうに飛び込んできたように感じたのです。カール=ハインツ・シュッツさんがムラマツのほかにこのシルバーのフルートを使っていることと、シカゴ交響楽団首席のステファン・ラグナー・ホスクルドソンさんが使っているのも決め手でした。シュッツさんはこのフルートを「インスピレーションの源」とインタビュー記事で言っていて、ホスクルドソンさんのこのフルートで録音したCD「Solitude」を何度も聞いて、こういう音を出せるようになりたいと思っていたのでした。

このフルートには229というシリアル番号が彫られています。フルートは毎日練習しているので毎日この数字を見ているのですが、最近ふと気になったので調べてみました。229にはエンジェルナンバー22と9の要素があり、22は「あなたの願い・希望が叶う時が来ている」、9には「新しい幕開け、スタート」という意味があるそうです。フルートからうれしいメッセージが届けられたように思いました。

そして、このフルートの名前のもともとの意味は、新約聖書のマタイの福音書や旧約聖書のイザヤ書にさかのぼります。「神は我々とともにおられる」という意味です。このフルートを手にすると神様から守られている気がして、とても安心できます。そして、このフルートに見合う人間にならなければと思いました。

フルートを始めてから不思議なことがいろいろありました。そして、この総銀のフルートを購入して以来、不思議なことがさらに起こり、教会音楽を学ぶようになりました。そんなことを書いてゆきたいと思います。


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