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2007年 スクロヴァチェフスキ ショスタコーヴィチ 10、11

2007年演奏、13年前に聴いたライブ録音がCDになっていた。
スクロヴァチェフスキーのショスタコの10番と11番で、偶然両方生を聴いていた。

演奏は10番が最高だった。
(youtubeにUPされてる動画でも十分に良さは伝わると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=u2Rtd4tnFwU&t=1328s)

ザンデルリングのような重心の低い演奏で、第1楽章では、13分辺りでバスがテーマを奏する辺りで、もう熱いものがこみあげてきた。
もがき苦しむアゴニー、シュメルツ、クラーゲ。
芸術劇場の3Fで聴いていたが、涙がこみあげてきた。
(和歌山で、南方さんにも同じ箇所に興味を持っていただき、大変嬉しかった。)

***

スターリンの圧政化。人々の苦悩。
自分は東ドイツや、東ヨーロッパに友人が多かったので、当時の話をうかがう機会が多く、多少なりとも彼らの苦しみが想像できる。
今でも交流があるJensから、秘密警察(Stasi)の話など、何度も聴かせていただいた。ポーランド人のKarolinaからも多数話をきいた。

ハンナ・アーレントの著作に「MEN IN DARK TIMES 暗い時代の人々」というものがあるが、まさに「暗い時代」だったのだ。
ポーランド(現、ウクライナ)生まれのスクロヴァチェフスキーもきっと深い思い入れ、共感があったに違いない。

聴いているとJensやKarolina、その他友人たちを思い出した。
***

演奏後、すぐに友人・知人に翌日の「サントリーの公演に馳せ参じよ、」と連絡したのを覚えている。
僕も行ったが、インパクトは、初日の芸術劇場だ。

11番は、サントリー一夜だけだった。
友人たちと期待大で聴きに行った。
しかし初振りの11番は、スコアに首ったけで、演奏自体、10番に比べるとグレードが低かった。
今、録音で客観的に聴くとどうだろう?

(すいません、誤って前の投稿を削除してしまいました。いいねくださった方々すいません。)

#スクロヴァチェフスキ #ショスタコーヴィチ #読響
#10番の成立についてはまた改めて書きたい

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