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傲慢

傲慢にはなりたくないなあと思ってきたけれど、経験が増え、見ているだけでわかっちゃうという状態になった自分が傲慢になっているのではないかと気づいて、気づかされてハッとしました。目の前に座った方との関わりを通して、その方の背景が見えてくると「アプローチが違ったら結果も違っていただろうにな。こんなところで項垂れていることはなかっただろうな。」と思う場面が多くなっている事に気づいていました。
だけどそれは、その方にとっては選べなかった「環境」だし、過去に戻ってやり直しはできないし、私が過去に行ってその方にアプローチすることもできないというのはわかっています。だけど、なかなか飲み込めなかったことだなぁと思うと、それが私の今の課題なのだと思います。

先日、長男と久しぶりにゆっくり話しました。
長男は就職してから5年目に入ります。仕事の中では中堅に近づいてきて、覚えた仕事を振り返って、これからやりたい仕事に進もうと願い出て、部所異動が決まっています。
長男の話を聞きながら、ついつい口から出たことが今の自分なんだよな〜と思いました。
「母ちゃんはね、今の仕事が長くなってきて、自分よりも経験が少ない同僚が次に何に躓くのかっていうのが見ていてわかるようになっちゃっていてね。そこに手を出したり相談されればアドバイスをしたりすることもあるんだ。で、それはそれでいいんだけど、それって、今までの経験則からでしかなかったら、ただの偉そうな人になっちゃうよね。それが嫌で、あちこちに勉強に行くんだと思う。学んだことが、自分の経験から考えたことと一致すると、とっても楽しいのさ。」

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