見出し画像

【大学受験】志望理由書を書こう! 下準備編 大学研究②ーリベラルアーツ教育

 皆さん、こんにちは。えむ@非常勤講師&大学受験アドバイザーです。

 大学入学共通テストに関しては、いろいろな予備校から分析が出されていますね。受験生の皆さんは自己採点も終わっていることでしょう。

 力を十分に発揮できた方、そうでなかった方、様々いらっしゃると思います。しかし、試験自体はもう終わったことです。気持ちを切り替え、次の一手を考えていきましょう!

 さて、今日のテーマは前回に引き続き大学・学部研究です。

 前回、大学・学部の特徴を6つ挙げました。
①リベラルアーツ教育
②少人数教育
③学際教育
④英語教育
⑤産学連携
⑥その他(学風、雰囲気、知名度、地域貢献など)

 今回は上記の特徴のうち、①について、それを売りとする大学・学部を二、三校具体的に挙げたいと思います。それらは私が指導した生徒さんたちが実際に受験し、合格を勝ち取った大学・学部です。


■リベラルアーツ教育とは何か

 リベラルアーツ教育とは、つまり「一般教養」です。人文学、芸術、自然科学、社会科学などの分野の基礎知識を横断的に学ぶ学習プログラムを意味します。

 このリベラルアーツ教育で有名なのは、以下の二大学でしょう。秋田の国際教養大学と、東京の国際基督教大学です。

 国際基督教大学ではリベラルアーツ教育をアインシュタインの以下の言葉を引用して説明しています。

 「リベラルアーツ教育の価値は、教科書に書かれている事実をただ学ぶのではなく、様々な物事について自ら考えようとする心を養うことにある。」(アルベルト・アインシュタイン 物理学者)

国際基督教大学ホームページより


■リベラルアーツ教育が人気の理由

 多くの生徒さんが、様々な領域の知識を広く得て自己の人間としての幅を広げたい、自分の可能性をあらゆる領域から探りたい…などなど、いろいろな理由からリベラルアーツに関心を抱いているようです。

 経済の低迷、様々な社会問題、想定外の事態や事件事故…。私たちの世界は、かつてと比較すると非常に不安定で不透明なものになっています。

 このような世界に対峙し、何らかの解決策を見い出すための力を身につけるためには、もちろんある領域に特化した専門知識も重要です。

 しかし、閉ざされた専門知識だけでは答えが得られないこともあります。また、問題が複雑化して、「こちらを立てればあちらが立たぬ」というトレードオフに陥ることも多いです。

 そんなとき、豊かな知識に基づく柔軟な発想力を有していれば、個別の領域・問題を多角的にとらえたり、一見無関係に見える複数の領域を結びつけたりすることが可能です。

 そうして新たな視点を得、そこから解決の手がかりを見つかるかもしれないのです。

 混沌とした現在、専門性も高めたいが、その前に想定外の事態に柔軟に対応できる人間としての能力を培いたい…そのように考える方が増えていると感じます。

■リベラルアーツ教育で有名な大学

①国際教養大学(AIU)【秋田】
 円形の図書館が有名ですよね!入試制度は一般入試、特別選抜入試(総合型選抜、学校推薦型選抜)の他に、グローバル・ワークショップ入試などの独自の選抜枠があります。

②国際基督教大学(ICU)【東京】
 言わずもがなの人気大学で、日本におけるリベラルアーツ教育の草分け的存在。こちらは少人数教育・英語教育でも高い評価を得ていますので、このあとその側面からもご紹介することになると思います。


 学部としてはこちら↓も大人気ですね。以下の2校は「英語教育」も「売り」としていますので、そちらでもう少し掘り下げたいと思います。

③早稲田大学 国際教養学部(SILS)【東京】

④立教大学GLAP【東京】

 個別の大学の入試制度に関しては、今後各々紹介して傾向や対策等をまとめていく予定です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?