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総合型選抜入試って何? その①

■「AO入試」から「総合型選抜入試」へ

 受験生にとってはよく聞く言葉かもしれませんが、そうでない人にとってはなじみがないのが「総合型選抜入試」です。

 これはその名の通り、受験生を学力試験だけでなく、その人物や経験、能力などを「総合的」に評価して合否を決めるという入試のあり方です。

 大学によっては「共通テスト」を課す場合もありますが(国公立大が多いです)、一般入試よりも早い段階で実施され、年が明ける前に合否が判明する場合がほとんど。早めに進学先を決めて安心したい受験生にとってはありがたい入試のあり方だといえますね。

 この総合型選抜入試、かつてはAO(アドミッション・オフィス)入試と呼ばれていました。AOとは「大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)で判断する」という意味ですので、名前がより分かりやすく変わっただけで、試験制度の内容はほとんど変わりません。

 かつてのセンター入試世代にとってはAO入試の方が聞きなじみがありますね。

■総合型選抜入試の内容

 入試の内容は大学・学部によって実に様々です。一般的には、一次試験(書類選考)として履歴書、志望理由書、自己推薦書、課題エッセイ等の書類の提出が課され、二次試験として面接、プレゼンテーション、集団討論(グループ・ディスカッション)、小論文試験等が課されます。

 それらを通して受験生の人となり、意欲、適性、伸びしろ等々が大学側が求める一定の水準を満たしているかどうか、ふさわしいものであるかどうかを判断します。

 極論すれば、受験生は限られた能力(主に文章力や表現力)と志望分野特有の素養(資格など)の有無等で挑戦できるということになります。

■増加・多様化する入試形態

 この総合型選抜入試、国公立大、私立大いずれにおいても近年増加傾向にあります。少子化が叫ばれる昨今、早い段階で優秀な学生を確実に受け入れたいと考える大学は今後もますます増えていくことでしょう。

 しかしながら、この状況は受験生からみれば「行きたい大学へ入学できるチャンスが増えた」ということになります。これを利用しない手はありません。

 これから入試を控えている皆さん、そしてその保護者様にとって、とても良い状況になってきているのではないかと思います。

 ただし、もちろん物事には良い面悪い面がありますので、このような状況の功罪についても追々まとめていけたらいいなと考えています。

※前回の自己紹介の記事に多くの方がスキをつけてくださっていて、感激するとともにビックリしております…。皆様、ありがとうございます!
なにせnoteを始めたばかりですので、なかなか仕組みが分からず…(汗)勉強させていただきますね。本当にありがとうございます。

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