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ライトムーン王国物語1−4

(侍女視点)

「あーあ、つまーんなーい」
「仕方ありませんよ、お嬢様。皆様お忙しいのですから」
「でもあした、わたしのまりょくそくていのひなのにおにいさまいがいだれも、おめでとうっていってくれなかったもん」
「拗ねてはいけませんよ、お嬢様」

困った…こうなるとお嬢様は話を聞かなくなる。普段はとっても大人しいのに…。う〜ん…今日のお嬢様の予定は…はぁ、やっぱり詰まってる。…どうしたものか…?

「ではお嬢様、今したい事はなんですか?」
「うーん…ほんよみたい!」
「どのような本がよろしいですか?」
「えーとねー、魔術書がいい!」
「あらあら、他の言葉はあまり発音がなっていないのに本の名前になると発音がしっかりしてますねー。分かりました。取ってまいります」
「はーい!ありがとう!」

お嬢様は変わった方です。年相応な反応を見せたかと思いきや大人びた発言をとることがほとんどです。一体、いつ、どこで、あの様なことを学んだんでしょう?本当に不思議で、聡い方です。

明日の魔力量測定の結果がどうなるか今からとっても楽しみです!


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