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ライトムーン王国物語1−6

ーーーーーーーーーーーーーーーユージーン 執務室

「セシル。お前にとっては辛いかもしれないが…リアを神秘の森にある塔に送ろうと思う」
「!?なぜですか!?」
「あれの持つ魔力や能力は膨大だ。今回の魔力測定には運悪くアルテミス家をよく思わない家の者がいた。大方、リアの魔力測定結果を調べに来たのだろう。その結果は期待はずれだったようだが…それでも主には報告するだろう。そうなったら…」
「リアの命が狙われる」
「あぁ、そうだ。だから表向きは事故で死んだことにして、塔に送ろうと考えた」
「…分かりました。ですが、王族には何と報告するつもりですか?」
「…国王にはそのままを報告して、他の王族には真実を隠そうと思う」
「…分かりました」
「リアやディアナには夕食後話そうと思う」
「はい」


ーーーーーーーーーーーーーーダイニングルーム

「「ご馳走様でした」」
「…リア、セシル、ディアナ。話がある。ついて来なさい」
「「?はい」」

何でお兄様はそんな思い詰めた顔をしているのだろう?

ーーーーーーーーーーーーーーユージーン 執務室

「あなた、執務室に家族だけ通して何を?」
「…実はなディアナ…リアを神秘の森にある塔に送ろうと思っている」
「!?一体なぜです!?」
「…リアの持つ魔力は膨大なんだ…そして、それが恐らく政敵の家にバレている。だからリアを守るためにも塔に送らなければならない」
「この国の王族やお母様たちには何と説明するおつもりですか?」
「エルと母上殿達には真実をそれ以外には事故で死んだことにしようと思う」
「…分かりました。リアのためですからね」
「ありがとう。リア。聞いたな?」
「はい。いつ家を出ていけばいいですか?」
「今だ。荷物をまとめておいで」
「はい。分かりました。失礼します」

パタン

本当に聞き分けのいい子だ

ーーーーーーーーーーーーーーツェツィーリア 部屋

急いで荷物をまとめなくちゃ!
それにしても…神秘の森ってどんなところなんだろう?……まぁ、いっか!後でわかるし!
えーと、これとこれは持って行って、これはいらないや置いていこう。……本持っていきたいなぁ。頼んだら届けてくれるかな?……頼んでみよう。
…終わったー!案外持っていくもの少ないな

ーーーーーーーーーーーーーーユージーン 執務室

コンコン

「失礼します」
「入れ」

キィー

パタン

「早かったな。では、転移魔法で行くぞ」
「転移…魔法?」
「あぁ、行きたい場所に一瞬で行くことが出来る魔法だ。ただし、これは、1度見た場所や行ったことのある場所にしか行くことが出来ない。そして、行ける範囲は魔力に比例する魔法だよ」
「へぇ!凄いですね!」
「あぁ、そうだな」
「あ!あの。お父様!頼みたい事があるのですが…」
「何だ?」
「あの、本を持っていきたかったのですが、入らなくて…届けてくれることは出来ますか?」
「あぁ、セシルが定期的に行くと思うよ。セシルに頼んどこう」
「!ありがとうございます!」
「では、行こうか」
「はい!」


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