「アドリブとコードトーン」について

おはようございます。

何と、私の母校が千葉県代表として、甲子園に出る事になりました。
恐らく、野球は別コースとなるのでしょうが、大学付属とは名ばかりの中堅進学校だった我が母校の後輩たちが抱き合って喜んでいる姿を見ると、嬉しくなってしまいますね。

さて、本日は、アドリブプレーヤーがよく話題にする「コードトーン」についてお話し致します。

自由にアドリブをしていると「コードトーンを意識しなさい」と言われる事があります。これはどういう事でしょうか。

結論を言うと、「アドリブを弾く際は、背景で流れているコードに合わせて、そのコードに使われている音を選んだ方がいいですよ」と言う意味になります。

例えば、Cのコードについて考えてみましょう(構成音:C、E、G)。
小学生3人が、合唱をするとします。そこで、以下の要領で発生をします。
低音の子:(Cの音程で)「ど~」
中音の子:(Eの音程で)「み~」
高音の子:(Gの音程で)「そ~」
この時、この3人が発生する音で、コードが成立しているのがわかります。
(ハーモニーとも言いますよねこれ)

これを、それぞれの楽器で行う事が、「コードトーンを出す」という事なのです。

しかし、これを言うと必ずこういう声が挙がります。
・「だったら、コードアルペジオだけ弾いていれば良くないか?」
・「速弾きも入れたアドリブで、裏で流れるコードを把握してその構成音を出せなんて、マジ無理」

実際、そうなんです。それが「コードトーンを意識する」事の難しさであり、アドリブを難しくしているのです。

そんな時、私はこうアドバイスします。
・基本的に自由に弾いてヨシ(なんならスケールも無視していいです)
その代わりに、
・聞いていてカッコイイな、と思うものを弾いて
・できる限り、「コードの構成音」以外の音は、ロングトーンにはしない方が、ダサくならないよ


よく「コードトーン以外は出すな」と言うアドバイスを聞きますが、これは最初は無理にできるようにならなくていいです。そんなことよりも「自由に自分の好きな音を出す」事を最優先させてください。
と言うのも、この「コードトーン神話」に縛られてアドリブを怖がったりできなくなってしまった人を、多く見てきたからです。確かに会話する際、文法は大切ですが、我々が子供の頃、親や友達と話しながら日本語を覚える際、自由に言葉を発していたと思います。
まずは自由に発音し、その中で「あ、こうした方が良いんだな」「上手い人って、みんなこうしているものなんだね、でも今のぼくにはできないから、少しずつ意識していこう」と、実感する事が大事なのです。

理論でマウントする人がいますが、まずはこういう人は無視しましょう(笑)。そして「どうしてあの人のアドリブはあんなにカッコイイんだろう?」と思ってから、理論を学べばいいと思います。
その理論の中に「コードトーンを目立たせろ(ロングトーンにしたりして際立たせる)」等の「コツ」が書いてあったりするものなのです。まずはやってみましょう。音楽は「音を楽しむ」ものです。

如何でしたでしょうか。本日は以上になります。
今年の夏も暑そうなので、マメな水分補給をして、体調管理を怠らずにご自愛くださいませ。

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それでは!

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