CAGEDシステム

皆さんおはようございます!

まだまだ朝が寒い!
「そろそろ(スーツの下に着る)セーターをやめようかな」とはまったく思えません。もうちょっとでGWなのに…

という事で、今回はCAGED(ケイジド)システムについて話します。

CAGEDシステムとは、

ギターのコードを覚える際、C, A, G, E, D の5つの押さえ方を知っていれば、あとはそれを平行移動したり、構成音を変えたり加えたりすることで、大体のコードはカバーできますよ、

というものです。

では、ひとつずつ見ていきましょう。

Cのコードは、(TAB譜的に書くと)以下の指使いです。
--0--(長3度(以下M3))
--1--(ルート(以下R)) 人差し指(以下i)
--0--(完全5度(以下P5))
--2--(M3) 中指(以下m)
--3--(R) 薬指(以下r)
--x--
まず、トライアド(3音で構成されているコードの事)の、メジャーコードの構成音は、以上の通り「R, M3, P5」です(Rをドとすると、「ドミソ」)。


この押え方を、開放弦(0フレット)のところに、人差し指で全弦1フレットを被せるように押さえ(セーハとかバレーといいます)、全体を1フレット分ずらすとこうなります。
--1--
--2--(m)
--1--
--3--(r)
--4--(小指(以下p))
--x--

これで、Cコードの全体がまるごと半音上がった状態になり、名前も「C#」となります(更に1フレットずらすと「D(後述のDコードとは、構成音は同じだが、押さえ方が違う)」)。このように、指板上で押さえたコードの平行移動によって、別のコードを押さえることが可能で、覚えるコードフォームの数も、実際それ程多くはなくなるのです。

更に、少し理論的な話になってしまいますが、これらのうち、M3の音だけをネック側に1フレットずらす(半音下げる)と「短3度(以下m3)」に変わり、構成音は「R, m3, P5」となり、マイナーコードになります(例えば、上記の「C#」のコードは「C♯m(シーシャープマイナー)」に変わります)。
また、Rの音だけを1フレット分ネック側にずらすと「長7度(以下M7)」、2フレットずらすと「短7度(以下m7)」となり、それぞれ「C♯M7(シーシャープメジャーセブンス)」「C♯7(シーシャープセブンス)」に変わるわけです。

以上、種明かしをしてしまいましたが、他のコードも見ていくと、こんな感じです

Aコード
--0--(P5)
--2--(M3)
--2--(R)
--2--(P5)
--0--(R)
--x--
Gコード
--3--(R)(p)
--0--(M3)
--0--(R)
--0--(P5)
--2--(M3)(m)
--3--(R)(r)
このコードの押さえ方は複数あるのですが、人差し指を使わない、上記の押さえ方をオススメします。
と言うのも、平行移動した際のバレーコードに対応しやすいのと、空いた人差し指で音を加えたりする場合が、このコードは多いからです(シンドい場合は、6弦を--x--にしても構いません)。
Eコード
--0--(R)
--0--(P5)
--1--(M3)
--2--(R)
--2--(P5)
--0--(R)
Dコード
--2--(M3)
--3--(R)
--2--(P5)
--0--(R)
--x--
--x--
このコードは、平行移動した際のバレーコードが、若干ストレッチ気味になります。

逆に言えば、これらのコードの構成音(メジャーコードの場合、R, M3, P5)がひとつずつ鳴らすことが出来ていれば、何も全部押さえられなくても、実は問題ないのです。

よく「Fコードの壁」と言われ、挫折の第一段階の様に言われますが(FはEコードを2フレットずらしたもの)、極端な話、構成音がそれぞれ少なくともひとつずつ、漏れなく鳴っていれば、押さえられた事になってしまうのです(アルペジオの時だけは、がんばりが必要ですがそれも、鳴らす時だけちゃんと弦を押さえれば問題ありません)。

少し難しい内容だったかも知れませんが、今回の内容は以上です。

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それでは皆さん、今日も仕事がんばりましょう!😊

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