ギターについて知ろう(ボディー編)

皆さんこんにちは!!

天気の良かったGWも、今日は朝から雨。気温が下がったり体調を崩しやすかったりします。こんな時期に「体調が悪くて・・」と言うと大炎上ですよ!体調管理をしっかりしましょうね!
そうそう、報告遅れましたが、メインギターのパシフィカにて、ペグをゴトーのマグナムロックにしました!と言うことで、3回に亘ってエレキギターの構造やパーツについて解説していきます。

1.ボディー部(今回)
1-1 構造
1-2 ボディー材
1-3 ピックアップ
1-4 コントロール部
1-5 ブリッジ・テールピース

2.ネック部(次回)
2-1 フィンガーボード(指板)とネック材
2-2 フレット
2-3 ネックシェイプ
2-4 ネックジョイント
2-5 ナット

3.ヘッド部(次々回)
3-1 形状
3-2 ペグ

それでは、ひとつずつ解説していきましょうか。

1.ボディ部

まず、ボディーから解説していきます。
ここには、ギターの音を決める、様々な要素が含まれています。

1-1 構造

エレキギターについてよくご存じの無い方から、「エレキギターって、あのストラトとかレスポールみたいなやつだけなんじゃないの?」「あれって空洞なの?違うの?」という質問を、よくもらいます。実際には、以下の3通りになります。

① ホロウボディー
② セミホロウボディー
③ ソリッドボディ

① ホロウボディ
これは、アコースティックギターと同じ、ボディが中空になっているもので、正直、「アンプを繋がなくても音が出る」代物です。ギブソンES-175のようなジャズギター等によく見られますね。
アコースティックギターと大きく違う点として、ピックアップ(後述)と言われるマイクが弦の下に配置されている事(これがあるからエレキギターなんです)と、トップ(ギターの弦が張ってある側。背中側は「バック」と言います)が平らではなく(「フラットトップ」と言います)、お皿を裏返したように少し丘のような膨らみがある事(「ラウンド」とか「アーチドトップ)と言います)の二点が挙げられます。
音質としては、ジャズ等で耳にできる、丸い音が特徴です。大音量で鳴らしたり歪ませるとハウリングが起きてしまいます。歴史的に、アコースティックギターに近いので、弦も太いものを張るため、ベンディング等は行いません。

② セミホロウボディー
こちらは、ホロウボディーの「ハウリングが起こりやすい」難点を解消したもので、ボディが「部分的に」空洞になっています。モデルとしては、ボディの中央が木材で埋まっているギブソンES-335や、ボディの上側だけがくりぬかれているフェンダーシンライン(この場合、「セミソリッド」と言う言い方もする)等が挙げられます。
この構造のギターは、基本的にホロウボディーのものよりもボディが薄くなっており、操作性が向上しています。アンプに繋いで演奏する事を想定しているため、生音は後述のソリッドギターよりも少し大きい程度です。
また、ハウリング対策が改善されているとは言え、メタル等で耳にするようなディストーションをかけるとハウリングを起こします。弦はソリッドギターと同様の、細い弦を張る事が多いようです。

③ソリッドボディ
ストラトやレスポール等の「一般的なエレキギター」がこれに該当します。ボディに空洞は無く、木材に後述の部品を装着させていったもの、とイメージしてください。
構造上、生音はほとんど鳴らないので、アンプも組み合わせて初めて「楽器として成立」します。強く歪ませてもハウリングは起こりにくくなっています。現代のエレキギターの多くがこの構造になっており、メインストリームとなっている現代音楽も、それらによって作られた事を考えると、相当画期的な発明であったと言えます。

1-2 ボディー材

大抵のギターは木でできています(タルボギターのような金属製の例外もあります)。当然、木材の材質によって音質も変わってきます。

ここでは、主に以下の材質を扱っていこうと思います。
① アルダー
② マホガニー
③ アッシュ
④ バスウッド

① アルダー
最もよく出回っている木材です。主にフェンダー系のストラトキャスターやテレキャスター等に使われていますが、それ以外にも多くのモデルに採用されています。
その理由として、「エレキギターの木材の中では軽め」「(エレキギターのメインの音域となる)中音域がはっきりしていて、クセがなく音作りがしやすい」「適度な硬度で加工がしやすいが、傷みやすかったり壊れやすかったりするわけではなく頑丈」等の特長が挙げられます。
値段もお手頃で扱いやすく、「エレキギター材の優等生」とよく言われています。
② マホガニー
主にギブソン系のギター(レスポールやSG等)に利用されます。家具等にも使われる高級な木材で、音質的にも「太くてごつい、厚みのあるリッチな音」が特徴です。
短所としては、中低音が強い分高音が弱目(敢えてそれを好むプレーヤーも多い)で、強度的に柔らかめで、傷や凹みに弱い点が挙げられます。重さも割と重いです。
高音域の補強を目的に、ボディートップにメイプル材(これまた重い😅)を貼って音を明るくする工夫がされている場合が多いです。
③ アッシュ
主にフェンダー系のギターにおいて、レギュラーラインがアルダー製のものが多いのに対して、高級モデルに使われている場合が多いのがこのアッシュです。
比較的安価で重量の軽いスワンプアッシュ、高価で重いホワイトアッシュの2種類に大きく分かれ、音質も違います。
ホワイトアッシュは木目がかなり濃く出ており、音質も硬くて低音・高音がはっきりしています。他方スワンプアッシュは、木目がそこまで主張しておらず、低音が弱く中高音にピークがあり良くも悪くも「キンキンした音」が特徴です。
④ バスウッド
かつては「安ギター定番の木材」「やわらかくすぐ凹む」「木目がほとんど見えず、ベタ塗りフィニッシュのみ」「音質に特長が無い」と言われていましたが、ハードウェアの技術革新や、アイバニーズやサー等のギターでの成果によって、市民権を得たと言えます。
非常にリーズナブルで「特長の無い音質」が逆に特長となっており、ピックアップやエフェクターでアレンジがやりやすいと好むギタリストも多くいます。
「木目がほとんど見えない」「木目フィニッシュに向かない」という特徴は事実ですが、トップにメイプル材を貼る等の工夫がされています。

1-3 ピックアップ

ピックアップ(以下PU)とは、弦の下に位置する、マイクの事です。マイクと言っても、話しかけても声が大きくなるわけではありませんw

PUについて語る際、以下の2点がポイントとなります。
①種類
②ポジション

①種類
エレキギターのPUは、大きく分けて以下の2種類があります。
①-1 シングルコイル
コイル1個で形成されているもので、主にフェンダー系のギターに搭載されています。
音は繊細でクリア。歪みを抑えると美しい音色を出すことができます。他方、ノイズを吸いやすく、歪ませたり大音量にするとミュートをしていても鳴ってしまう「ハムノイズ」に悩まされる場合が多いです。
自分も、メインのヤマハパシフィカにてシングルコイルを使用しています。ハムノイズ対策として、アンプシミュレーターに搭載されたノイズゲートをONにしています。また、「ハムノイズの出ない(2層構造の)シングルコイル」というものもあり、ハイエンドギターでは標準装備されていたりします。
①-2 ハムバッカー
見た目はシングルコイルが2つ並んだものとなっています。これは、ハムノイズ対策として「位相(電流が流れる方向)が逆となるシングルコイルをもう一つ接着して、2つの電流でハムノイズを相殺する」ための構造です。
実際、ハムバッカーはハムノイズが出ません。また、コイルが2つになるため、(そのまま倍にはならないのですが)音量が大きくなり迫力があります。歪ませたときに、その真価を発揮します。他方、クリアトーンではシングルコイルの持ち味だった繊細さが解消され、太く重たい印象となります。
これを解消する技術として「コイルタップ」があります。これはハムバッカーの片方のコイルをOFFにする事でシングルコイルに近いサウンドを再現します(まったく同じにはなりません)。
最近のエレキギターの多くは、「ハムバッカーを搭載しているが、スイッチの切り替えによってシングルコイルに近い音も再現する」と言う仕様になっています。

また、「シングルサイズハムバッカー」というものもあり、(これまたハムバッカーと同じにはならないのですが)シングルのサイズでありながらハムバッカーに近い音を再現する(当然コイルタップも可能)、というものもあります。
シングルもハムも、それぞれに長所と短所があります。音楽的な方向性や音質を真似たいギタリストに倣って選択することをお勧めします。

②ポジション
ギターのPUのポジションは、主に「ネック側(フロント)」、「ミドル(センター)」「ブリッジ側(リア)」の3つに分かれます(フロントとリアの2ポジションにしか配置していないモデルもあります)。

リアは、音が硬くなり、倍音成分が豊富になります。そのため、きらびやかなクリアトーンやごついディストーションサウンドに向いています。迫力はありますが、ミスが目立ちやすいと言えます。
フロントは、音が軟らかめで、実音の割合が高くなります。ピッキングのアタックやノイズが目立ちにくい事から、速弾きやソロに向いていると言えますが、音がこもりがちで倍音が弱いです。
ジミ・ヘンドリックスやスティーヴィー・レイ・ヴォーンのように、逆にそれを特長と捉えて、独特で味のあるリズムギターを弾いている場合も散見されます。

1-4 コントロール部

ギターのボディ下側に、ノブ(ダイヤル)やスイッチのようなものが取り付けられています。
①ボリューム
②スイッチ
③トーン

①ボリューム
ギターのボリュームです。0にすれば(反時計回りに、止まるまで回せば)音が出なくなり、逆に10まで上げれば(時計回りに、止まるまで回せば)大音量となります。
実はこれ、結構原始的な作りをしており、音量の上下で歪みも上下します。これをコントロールして、アンプだけでクリアトーンとディストーションを切り替える、という事も可能なのです。
また、フェンダー系のギターはボリュームが1つだけとなっていますが、ギブソン系等のギターは、ボリュームがPU毎に独立している場合があります。

②スイッチ
PUの切り替えスイッチである場合が多いです。ハーフトーンと言って、2つのPUの両方を半分ずつ鳴らせるようになっているモデルもあります。
他方、PUのコイルタップやフェイズスイッチ(先述の「位相」を逆にするもの)、トーンキャンセル等の機能を持つスイッチがある場合もあります。

③トーン
ギターやPUの音質を調整します。通常は10にしていますが、音質を軟らかくするために値を下げてこもらせる場合があります。搭載していないギターも多いです。


1-5 ブリッジ・テールピース

弦が生えているところ、と一緒くたにされがちですが、
テールピース:弦を止めておく部分
ブリッジ:弦の生えている部分

と、実際は別の部品なのです。

ギブソン系のギターは、ブリッジとテールピースが分かれています。バイオリンに近い感じですね。
フェンダー系のギターは、ブリッジとテールピースが一体化されており、アコースティックギターに近い感じです。どちらかと言うと、こちらの方が現在はメインと言えます。

①ギブソン型
ブリッジは「Tune O-matic」、テールピースは「Stop Tail Piece」と呼ばれます(レスポールジュニア等の廉価盤は、テールピースにブリッジの機能を持たせている場合があります)。
ボディにしっかりと固定されているため、サスティーン(音の伸び)が良く、響きに定評があります。他方、弦高調整が「6弦全体での調整」となるため、細かい設定ができません。

②スタンダード・ブリッジ
フェンダー・テレキャスターに搭載されているもので、3wayと6wayに分かれています。ブリッジとテールピースが一体化されており、弦はボディ裏側から通して止めます。
1つの金属部品で構成され、ブリッジとテールピースの間に木材が介在しないことから、金属的な(良く言えば繊細な)音質を演出します。また、安価な上に手入れが簡単であるため、前述のギブソン型に比べて普及しやすかったと言えます。後述のトレモロユニットの多くが、一体型ブリッジを発展させたものである背景には、こうした生産性があった事は否めません。

③シンクロナイズド・トレモロユニット
フェンダー・ストラトキャスターに搭載されているもので、6wayのスタンダード・ブリッジを可動式にして、ビブラートをかけられるようにしたものです。
ビブラートユニット自体は(ビグスビー等)他にも存在するのですが、(シンクロナイズド・トレモロの)普及度が圧倒的に高かった背景として、スタンダード・ブリッジの技術の転用が比較的容易であった事が言えます。
スタンダード・ブリッジやシンクロナイズド・トレモロユニット等、これだけ長く愛用され広く普及される技術を発明したフェンダーが、いかにクリエイティブであったかに驚かされます(他方、ギブソンもハムバッカーという大発明をしています)。
トレモロユニットにて、激しい使い方をすると、チューニングが狂ってしまうという弱点があります。これらを解消した技術として、次世代以降のフロイドローズ、トランストレム、ウィルキンソン等がありますが、これらはすべてこのシンクロナイズド・トレモロを発展させたものなのです。

エレキギターは、上記の多くのパーツをリペアショップ等で購入して、改良や改造を施す事ができます。自分も、音やプレイスタイルがはっきりしていたため、敢えて安価なモデルを購入して、あとから好みに合うように改造する、というスタンスを取っています。
このような、演奏以外の部分でのモディファイという、別の楽しみがあるので、ちょっと調べてみると面白いかもしれませんよ。

今回は長くなってしまいましたが、以上となります。いかがだったでしょうか。よかったら、TwitterやYoutubeのチェックもお願い致します。

それではまた!!

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