どこまでが「初心者」?どこからが「上手い人」?

皆さんおはようございます。

高校受験生の次男が、運動部で部長をやっているのですが、どうやら大会がなくなりそうです。親としては、勉強できる時間が増えたことに感謝です(実際、高校生の長男と肩を並べて勉強しているようです)。

さて、今回は、「どこまでが「初心者」なの?どこからが「上手い人」?」という質問に答えたいと思います。

1.どこまでが「初心者」?

皆さん、ギターを弾く時はどんな感じでしょうか。

「ヨシ弾くぞ!」
「ちょっくら弾くか」
「めんどくせーなあ・・」←大学時代にバンドやってた時のオレ(笑)
「ギターって怖い!」←これはさすがにいないか(笑)

いろんな姿勢があると思うのですが、これまで話した内容では、以下の内容をメインに書いてきました(恐らく、これからもそうかも知れません)。
・身体の姿勢
・何から始めるか
・コツ的なもの

「えっと、座って弾く時は足台を使って・・」「左手で押さえた弦を、右手で間違えないように、間違えても大丈夫なようにミュートして弾く・・ジャーン!!」とか、言われたことに気を付けながら向き合っていると思います。こういう事を、無意識にできる段階に来たら、初心者卒業です。

皆さんは、日本語が読めると思うので、お箸で日本食を食べるかと思います(笑)。お箸を持つとき、いちいち指の位置とか確認するでしょうか。恐らく、冗談でも何でもなく、「目を瞑っても持てる」のでは無いでしょうか。

経験者になると、弾く姿勢やミュートは、自然にできるようになっています。弾く弦も、間違えることはほとんどありません。今は「本当にそこのレベルまでいけるのか・・」と心配になるかも知れませんが、余程さぼっている人でない限り、そこまではいきます(「知らない間にできている」場合が多いです)。

そのためには、とにかく地道に練習するべきです。「練習時間」よりも「頻度」を大切にしてください。

兄が大学時代に買った、ジェフ・ワトソンの教則ビデオで、こんなことが言われていました。
「8時間練習したとしても、2週間に1回では話にならない。1回10分でいいから、できるだけ毎日触ろう」

2.どこからが「上手い人」?

この質問を投げかけると、いろんな意見が聞こえてきます。

「速弾きができる人!」←多分これが一番多いw
「リズムがしっかりしている人!」
「CDが完コピできる人!」
「身体の一部みたいに、アドリブができる人!」

昔の自分なら、「速弾きできる人」を選んでいたかも知れませんので、これを例に考えてみましょう(確かに、速弾きは大事です。経験を積む程、避けて通る訳にはいかない場面が増えてくるからです)。

これを語ろうとすると、「速弾きの技術の歴史」を追う必要があるわけですが、時代時代で代表する名ギタリストを、以下の通り挙げていきます。

エリック・クラプトン

ジミ・ヘンドリックス

リッチー・ブラックモア

ゲイリー・ムーア

エディ・ヴァン・ヘイレン

イングヴェイ・マルムスティーン

ジョン・ペトルーシ

ガスリー・ゴーヴァン

この辺でやめておきましょうかw。技術的には、

チョーキング

オルタネイト・ピッキング

タッピング
(「ライトハンド」と言う言い方は卒業しましょうw)

スウィープ

ストリング・スキッピング

ハイブリッド・ピッキング

段々すごいことになっていますねw。

こう列挙していくと、「エリクラって、遅いの?」「チョーキングなんて簡単なんでしょ?」と言う人がいます。自分は、こう言う質問には、こう返しています。

「その時代は、それが最新最速だった」
「まだ、そのあとの奏法が存在していなかった」

イングヴェイ・マルムスティーンを例に挙げると、彼のデビューはまさに衝撃でした。ところが、その後、彼の奏法を発展させたスティーヴ・ヴァイやポール・ギルバートが現れます。更にその後、ジョン・ペトルーシという怪物が現れるわけです。

テクニック的にも、タッピングやスウィープが出てきた時はこぞって練習しました。習得できずに「俺には速弾きは無理・・」と路線を転向したり、ギター自体を諦めたりするプレーヤーも、自分は沢山見てきました。

他方、最新鋭の技術を習得できた者も、その後に出てくるストリング・スキッピングになると追いつかない等の壁にぶち当たりました。

ここでは速弾きを例に挙げましたが、このように「技術」というものは、ドラゴンボール状態になり、インフレが起こるのです。「ここでゴール」「ここまでいったら上手い人」という技術は、事実上存在しないことになります。

他方、皆さんは名曲「ホテル・カリフォルニア」のギターソロを聞いたことはありますでしょうか。あのソロには速弾きは出てきません。ドン・フェルダーとジョー・ウォルシュのコンビが、身体の一部のように、あの名演を弾きこなしています。あの二人も、決して速弾き系ではありません。

でも、すごい上手いですよね?

自分はその理由として「ギターを弾きこなしているから」だと思っています。
いくら「ものすごい速弾きができる」「難解なリズムギターが弾ける」場合でも、たどたどしかったり危なっかしかったりすると、上手には聞こえないものです。それは、「ギターを弾いている」のではなく、「ギターに弾かされている」のです。

こう考えると、スウィープを習得したてで得意になって弾きまくっていた、高校時代の自分なんかより、言葉を話すようにギターでアドリブを弾きこなすエリック・クラプトンの方が、格段に上と言う事が言えます(酷い比較ですね・・ごめんなさいいいw)。

自分は、ギターで最も大事なものは「センス」と「技術」だと思っています。「センス」は、一朝一夕では身につかず、経験で得るしかない側面があります。他方、「技術」は練習しないと身につきません。逆に言えば、「練習さえしていれば身につきます」。だから、練習が必要なのです

いろいろと偉そうな事を書きましたが、「憧れているギタリストに近づくための技術」から始めればいいのだと思います。イングヴェイを弾けるようになりたいのであれば、スウィープは避けて通れませんw。
いつか自分が、少しでも彼らの名演を弾けるようになったり、彼らに近づける事を夢見て、楽しいギターライフを送ってほしいです。決して焦る事はありません。

今回は少し長かったですが、以上です。

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それでは、良い週末を~~

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