アドリブって難しいの?

皆さんこんにちは!

本日は会社でGWの予定を考えていました。それでも、休みって長ければ長い程、社会復帰が難しくなると思うと、最終日は休日出勤した方がいいのか??と考えてしまう自分がいます(笑)。

さて、今回はアドリブについての話をしていきます。
1 そもそもアドリブって何?
2 難しいの?
3 何から始めるの?
4 その先にあるものとは

1 そもそもアドリブって何?

アドリブとは、「即興」の事で、音楽の世界では「譜面に書いていない事を、思い付きでやる事」を意味します。
よくあるのが、元々用意されていた曲を、クオリティを上げるためにアレンジを加えたりする場合です。

それ以外にも、演奏中に1弦が切れてしまって、本来1弦が無ければ弾けない曲を、残された5本の弦で何とかメロディや演奏方法を細工・工夫して弾き切る事もあると思います。
また、曲の演奏中にミスをしてしまい、それを「ミスに聞こえなくするためにアレンジする」のもアドリブと言えます。

2 難しいの?

こうやって話すと「楽器を、身体の一部みたいに扱えないと無理なんじゃないの?」「そんなの歌でも無理なのに…」と、難しい印象を持たれるのでは無いでしょうか。

自分も、高校時代にイングヴェイ・マルムスティーンのFar Beyond The Sun (Trial by Fireバージョン)を聴いた時に、その演奏がアドリブである事を知って「まさに化け物」「そんなの、一生到達できないよ〜」と思ったものです(本当にかっこいい演奏です。まだ聞いた事の無い方は、是非チェックしてみてください)。

結論を言うと、そこまで難しい訳では無く、場合によっては譜面通りに弾くよりも楽だったりします(「アドリブで誤魔化す」と揶揄されるケースもあるくらいです)。

しかしながら、「楽器を自由に扱える様になる」と言う観点からすると、必要に重要な能力と言えます。また、アドリブは「瞬間作曲」とも言われます。次から次へと流れてくる伴奏や展開に合わせて、「自分が最も適していると思ったメロディ」を演奏していきます。

アドリブに必要と言われている能力は以下の通りです。
・楽器、音楽の知識、理論
・思いついたメロディを再現するための技術力
・作ったメロディが「美しい」と思ってもらえるような耳とセンス

3 何から始めるの?

まず、楽器について、音楽について知らないと、的外れなアドリブになってしまいます。これは一重に「覚える事が多過ぎる」事に起因します。

それなら、「この音しか使っちゃダメ!」「ここのポジションの外に出るの禁止」と制限されたらいかがでしょうか。
先程の話とは逆に、窮屈さを感じながらも、的外れな事をしなくなるのでは無いでしょうか。実は、最初のアドリブでは、みんなこれをやるのです。

ここで登場するのが、「ペンタトニックスケール」と言われるものです。
AマイナーペンタトニックスケールとCメジャーペンタトニックスケールは同じものなのですが(スタート音が違う)、これは、通常のマイナースケールからは「2音目」と「6音目」、メジャースケールからは「4音目」と「7音目」を取り除いたものになります。そのため、1オクターブに5音しか無い、という事になるわけです。
この、2音を奪われた弱点を、ベンディング(チョーキング)等を混ぜる事によって補完します。これなら、テキトーに弾いても音を外す可能性を低下させる事ができます。
そして、その「テキトー」な演奏をしていくうちに「こうするとカッコイイな」とか「何だかこれでメロディが出来ちゃったぞ」とコツを掴んで成長していくわけです。
こうして、「瞬間作曲」の能力や、美しいメロディを作るセンスが養われていきます。

では、具体的に何から始めたらいいのでしょうか。
オススメなのは「マイナスワンの伴奏」に合わせて弾いてみる事です。
YouTubeで、例えば「Backing Track A minor」と検索してみてください(A minorではなく、C majorでも構いません)。
そこには、世界中のクリエイターが作ってくれた、数多くの伴奏トラックが出現します。
これらが、あなたのバックバンドになるわけです。上記の「Aマイナーペンタトニックスケールで、テキトーに弾いてみる」をやってみましょう。

よく、「理論を知らなければダメ」とか「コードトーンを追いなさい」とか「ただスケールを弾くのはダメ」と言う経験者がいます。

最初はこれらの言葉は、無視して構いません。とにかく、楽しくやりましょう(その代わり、ミスとノイズには気をつけて(笑))。

初心者の段階では特に、「コードトーンを追うから、美しいフレーズが生まれる」と言うよりも、「たまたま出来た美しいフレーズが、コードトーンにぴったり嵌る場合が多い」と考えるべきなのです。

前回でも話しましたが、我々は「音楽を楽しむ」事を最大の目的としています。技を競ったりするケースもありますが、そこは目的では無く「手段」に過ぎないのです。美しいものやカッコイイと思うものを楽しんで弾く事が、何よりも大切だと言えます。

4 その先にあるものとは

自分は、「楽器を体の一部の様に自由に扱い、格好良くて難解なフレーズを弾けるまでに上達したい!」と思っていました。

まだまだ技量的に満足はできませんが、これだけ長い事アドリブをやっていると、思い付いたアイデアをそのまま曲にしてしまったりする事が、可能になりました。最近はギターの上手さよりも、自作曲の音楽性を評価される方が嬉しかったりします。

アドリブをする中で、「ワンパターンから打開したい」「何か、上手くいくのに、法則性があるぞ?」と言う事がわかってきます。ここまで来て初めて理論を学ぶわけです。

そして、演奏時間と技量は比例します。そのため、演奏技術も上がります。楽しんで弾いて、上手くなる訳ですから、まさに儲けものです。

まずは、やってみましょう。

今回は以上です。いかがだったでしょうか。
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それではまた!😊

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