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うちはよろず屋ではない

本屋のレジにいるといろんなことを聞かれる。
そりゃもういろんなこと。
自分はコンシェルジュだったかと思うほど。

「ボールペンありますか」
「便箋ありますか」
「のし袋ありますか」

こんなのはもう序の口。
まあ、文房具を置いている本屋も世の中にはあるようですから、これはしかたないのかな。

「コピー機ありますか」
本屋にコピー機があったら商売あがったりでしょう。
第一、犯罪だ。

「切手ありますか」
郵便局が、すぐそこにあるのに。

「昨日の『アンビリーバボー』に出てきた本、欲しいんですが」
題名は……?
「覚えてない」

しかたないので、テレビ局に問い合わせる。
(自分で調べてよ、そんなこと)
「アンビリーバボー」のスタッフがまだ出勤していないので、電話が通じないとのこと。
その旨、お客さんに伝えると、
「そのスタッフは何時に来るんですか」

そんなことまで、わたしゃぁ知らない!

一番、なんで???と思ったのはこれ。

雨の日に飛び込んできたお客さん。
ものすごく急いでいる様子で、
「レジャーシートありませんか !?」

なんで?
なんで本屋にレジャーシート?

雨が降っているのだから「今すぐ緊急に必要」というわけではなかろう。
でも、まずコンビニじゃない?
近所にはホームショップだってあるのにさ。
なんで本屋でレジャーシート。

あるわけないじゃん。
聞く前に考えてみるということを、
しない人が多いなぁ。


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