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困ったおじいちゃん
2004年10月のある月曜日。
頑固そうなおじいちゃんがやって来た。
「週刊朝日は入ってないの?」
と聞くので、
「先週号は売り切れました。今週号は明日発売です」
と言うと、
「週刊朝日、月曜日発売だよね?」
と言う。
以下、なかなか噛み合わない会話。
「週刊朝日は毎週火曜日発売です」
「うっそだ~、毎週月曜に出てるよ」
(文字で書くと可愛げがあるが、実はとても憎たらしい口調で言っている)
しかたないので、私は
「翌日(つまり火曜日)発売の雑誌一覧」を直接、お見せしようとした。
「こちらをご覧になっていただければ、おわかりいただけると思うのですが……」
と言うつもりだったのに、
「こちらをごら……」ぐらいで遮られる。
大きな手で、
「ああ、もう、いい、いい、いい、いい」
と、私を制す。
感じ悪いのは、
「このバカ、もう何を言ってもわからんようだ」
という口調なのだ。
いいんならいいのかと思ったら、まだ、小さくブツブツ言ってる。
「普通は月曜日に出てるよなぁ、週刊朝日」
「いいよ、もう売ってる店で買うから」
ああああ、ものすごっく悔しい。
月曜日に週刊朝日を売ってる店の方が普通じゃないんだよ!
朝日新聞社に問い合わせてごらんなさいよ。
週刊朝日の発売日は何曜日ですか?って。
「火曜日です」
って言われるからね、絶対にね。
間違いない!
最後まで、こっちが間違っていると思い込んだまま帰ってしまわれたのが、くやしくて、くやしくて、たまらない。
人の話を聞かない分「困った男の子」よりも「困ったおじいちゃん」の勝ち~。
週刊朝日は火曜日発売です。
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