見出し画像

12歳にして大物の風格、ボウ・ダーモット

BGTやAGTには数え切れないほどの若年シンガーがやって来て、それぞれが素晴らしい歌声を披露していて、お気に入りもたくさんいるが、その中でも大好きなボウ・ダーモットについて。
まずはこちらを。

初めて観たとき泣きました(笑)冒頭の紹介シーンでは見るからに内気そうな女の子なのに、歌い始めるとまるでミュージカルを見ている様な堂々たる歌いっぷり。ワンコーラスめから「おおっ」って感じだったが「西の空を見るがいい」の辺りでもう完全に吹っ飛ばされた♪ このファースト・オーディションではアマンダ・ホールデンのゴールデンブザーを獲得。舞台裏に戻ったときにアントが「凄まじかったよ」と声をかけているがまさにその通り。

この子の歌を聴いて特に凄いなーと思ったのはロングトーンがぐんぐん加速していくところ。この声の張りはギミックや付け焼刃のテクニックでは絶対に出せない。その魅力が最大限に発揮されたのがSemi-Finalでのパフォーマンス。きっときちんとした指導を受けているんであろう、声のコントロールが完璧。「君のような人を見つけるためにこの番組はある」とサイモンに言わしめた、格別なパフォーマンス。

Finalの舞台では再び”Difying Gravity”を熱唱するが残念ながらWinnerにはなれず。スタンドマイクではなくハンドマイクだったからじゃないのかなぁ。歌う、と同時に演じるタイプだよね、彼女は。

BGTでは勝利を逃したが翌2017年、アルバム「Brave」をリリース。ミュージカル曲を中心に、ポピュラーヒットソングを交えた素晴らしい出来。特にタイトル曲”Brave”はボウの凄さを堪能できる大曲。

巧い歌手は世の中に幾らでもいるが、歌に入り込み、その世界を体現し、まるで最初から自分の歌であるかの様に歌える歌手はそう多くない。

是非いつか生で聴きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?