2022年11月11日

小さな「うまくいかない」が積み重なって、知らぬ間に身体が重くなっている。今日は朝少し寝坊してしまいやりたかったタスクを消化出来なかったし、お話したいと思っていた人とすれ違えたのに声を掛けられなかったし、乗るはずだった電車を逃し遅刻しそうになって走らされた。教室の温度は僕の肌に合わずイライラするし、コンタクトはしきりに目の中でゴロゴロするし、そんな日に限って排水溝が詰まり始めてそろそろ掃除しないとな、とゲンナリした。
冴えない日常のワンシーンを描いてみると、それはそれなりに寂寥が映えて綺麗に見えるものである。しかし本当の日常は画にならず、こんなカットが紛れこめば確実に大失敗となるようなどうしようもない日常の連続だ。気がつけばため息が増え、頭を搔く回数が増えた。普段はしない貧乏ゆすりも、指で机を叩いてしまうことも、そんな小さなことで逃げ道を作ってあげないと自分を抑え込めないのかと悲しくなるには充分だった。

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