2022年8月21日

今日は日本競馬夏の大1番、GⅡ札幌記念があった。札幌記念はG2ながら、近年はG1馬が複数出走する「スーパーG2」として盛り上がりを見せる。今年もGⅠ3勝純白のアイドルホースソダシ、ドバイでGⅠを制したパンサラッサ、香港で2度GⅠを制したグローリーヴェイズ、昨年のオークス馬ユーバーレーベンにいつぞやのダービー馬マカヒキとGⅠ馬が5頭、そして他にも重賞勝ち馬が7頭と超豪華なメンバーが集結した。
僕は2月の中山記念で本命を打って以来パンサラッサを推している。大逃げを打って後続に体力を消耗させ自分は逃げ切るというのはロマン溢れる競走スタイルだ。他にも同じく逃げてレコードタイムを記録したGⅡ馬ジャックドールがいて、今年になって頭角を現したこの2頭の逃げ馬の衝突がこのレースの注目ポイントだった。他にもソダシの札幌記念連覇なるか、ソダシとハヤヤッコの初となる重賞白毛馬対決は如何に、など気になるポイントが多くあり、まさにスーパーGⅡといったレースだった。

結果はジャックドールが1着、パンサラッサはクビ差の2着。逃げるパンサラッサを最終コーナーでジャックドールが捉え、突き放しにかかる所をパンサラッサは懸命に粘ったが差し返すことはなくジャックドールが押し切った。非常に惜しいゴール前だった。
惜しいと言っても、僕は今回ジャックドールを切ってみていたのでパンサラッサが勝とうがジャックドールが勝とうが馬券で僕が勝つことはなかった。アーメン。洋芝、力の要る馬場、右回り、ジャックドールより前に行く馬がいる、など未知の部分が多かったので人気するなら切った方が馬券的に妙味があると思って切ったのだが、結果ジャックドールは全てに適正を示し、僕の馬を見る目の無さが出てしまった。まさか控えて前を捉える競馬をそつなくこなしてしまうとは思っていなかった。少しジャックドールのことをナメていたようだ。
しかしパンサラッサはもう少し飛ばすと思っていただけに、残念なレースだった。大逃げを打って快勝した中山記念以降、ドバイターフ、宝塚記念、そして今回の札幌記念と、あまりスタートが速くなく、出していく中でハナを切るスタイルの競馬が続いている。管理している矢作調教師もレース後の取材を見た感じではパンサラッサのスタートには違和感を憶えたようだ。ドバイターフGⅠをそれで制し今回も2着に粘ったから強いのは間違いないが、見ている側としては素晴らしいスタートを切ってそのまま押して押してのロマン溢れる競馬を見たいものだ。

いつ見返しても気持ち良いレースだ。惚れ惚れする。
ところでこの馬を見てから知ったことだが、パンサラッサの名前の由来は超海洋パンサラッサ。超大陸パンゲアがあった時代、その外に広がっていた大きな海のことらしい。偉大な名前を貰った馬だ。今後もスケールの大きな走りを期待してしまう。
そうは言ったものの、競馬歴の浅い僕の目には次走出るであろう2000mの天皇賞・秋は今回よりもジャックドールの方に分がある舞台設定な気がするので、この馬にとっては厳しいかもしれないなと思う。出走するなら全力で応援する。国内に芝1800mのGⅠ競走が無いというのが何とももどかしいところだ。素人ながら天皇賞・秋よりもマイルチャンピオンシップの方が面白みがあるような気がする。距離が縮んで更にスピードが求められる舞台設定でどうかとうのを見てみたい気がする。
そして連覇がかかった1番人気白毛のソダシは5着に沈んだ。斤量が去年より3kg増えたことでパフォーマンスは落ちるとは思っていたが、馬券を外すのは想像していなかった。2000mまでならと思っていたがやはりこの馬は1600mで強さをいかんなく発揮する馬ということなのか。パンサラッサほどではないがソダシもちゃんと好きな馬の1頭で、前走のヴィクトリアマイルで本命にして見事1着で駆け抜けてくれた時の喜びは記憶に新しい。まだまだマイラーの中では指折りの実力を持つ馬だろうし、秋のマイルチャンピオンシップに期待したい。

6月終わりの宝塚記念以降馬券を買って応援することがなかったので、久々の感覚だった。やはりパンサラッサほどの推し馬がいるレースを応援するのはとても楽しい。ファンファーレが鳴るとちゃんと心拍数が急上昇して身体が熱くなり、テレビに向かって応援してしまうから単純で助かる。次に馬券を買うのはスプリンターズステークスになるのだろうか。スプリントは競馬の中ではあまり好きではないが、推し馬を見つけて楽しみたいと思う。

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