【詩作日記】 「異国の出来事 / イスタンブールへ」
「イスタンブールへ」
雲の波の上
イスタンブールへ向かっている
モザイクのような街を
上空から見おろしながら
飛行機は大きく旋回して
限りなく続く雲の波を越え
刻一刻と近づいている
イスタンブールへ
夢のような距離を
ひと飛びにして
未ださめやらぬ憧憬を見据え
次に足をおろす大地は
憧れていた国
雲の波のもうすぐ先
「イスタンブールへ」 詩集「異国の出来事」より
1997年イスタンブール行きSU503便にて 2021年再推敲
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