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『#ときど努力本』を読んだので心に刺さった箇所の紹介とか

こんにちは。エルムです。
かの有名なプロゲーマーときどさんが昨年12月に本を出されました。

手書きのサインが入ったその本をご本人から手渡しで頂けるイベントがあったので勢いで行ってきました。(そしてとても緊張しました)

とても読みやすく作られていたこともあり、割とすぐ読み終えてしまったんですが、感想を発信するにあたってツイートより記事としてまとめておきたいな~となんとなく思ったためnoteに書くことにしました。
自分の中で気になった点についてだけ書くので後々自分が見返す用のメモって感じですが、購入を迷われている方の参考にもなれば良いかなと思います。

ちなみに下記で目次が公開されています。

はじめに

僕は2016年~辺りからネットでストリートファイターVの大会配信・動画を視聴しています。プレイはイベントで少し触ったことがあるだけでほぼ経験ありません。
所謂“動画勢”です。
「この人の活躍をもっと観たい!」と感じる魅力的なプレイヤーが数多くいるのがスト5界隈の魅力だと思っていて、その中でもときどさんは僕の推しプレイヤーの一人です。
自分と年齢が同じで(僕の小学校の同級生がときどさんの中高の同級生だったり)、ジャンルは違えどゲームに生きる人生で、なんだか勝手に親近感を覚えている方が、世界的なトッププレイヤーとしてストイックに努力を続けている姿を見ると、大きな刺激を受けますね。
特にEVO2017優勝までのストーリーは本当に劇的でした……!


余談ですが他の僕の推しプレイヤーには、

ネモさん……社会人とプロゲーマーの両立は想像を絶する厳しさなのでしょう。それだけで既にカッコいい。ネモさんのユリアンがエイジスでハメてる様を見るのが楽しい。
板ザンさんとのプロレスも面白いですよね(´ー`)

sakoさん……僕の知る限り最年長プロ格闘ゲーマーでしょうか?家庭を持ちながら活躍し続ける厳しさを考えると、こちらもそれだけで既にカッコいい。
ポッ拳のプレイ経験があり(ゲンガーのコンボがマジで上手い)、僕のオセアニア大会ドネーションにご支援いただいたこともあります。奥さんのakikiさんにも大変お世話になっており、sakoさんご一家には足を向けて寝られません!
あと娘さんがかわいい。りんかちゃん。

などなど。これからのゲーマーたちのモデルケースになり得る点でもお二人には注目してます。
あとは家庭を持ちながら世界のトップクラスで戦い続けている方たちはもうその時点で尊敬してます。

第1章 負けの中に答えがある「反復の法則」

・負けた試合は情報の宝庫
自分の試合の録画を見返す話で、ときどさんは勝ってる試合はあまり見ないと。
僕も経験あるんですごく刺さったんですが、自分が勝ってる試合って見返すと気持ちが良いんですよね。そして負けた試合は(たとえとても昔のものであっても)苦い気持ちになる。
勝ち試合の方が当然ストレス感じないんで見てる間は良いんですけど、「勝った気持ち良さ」で反省しなきゃいけない重要なポイントをスルーしちゃう場合があるんですよね。
エンターテインメントとして見てるならそれでも良いですけど、何のために見返すのかって話ですよね。
例外として、試合前に気持ちを高めたい時は勝ち試合を見ることもあるそうです。不安な気持ちを成功イメージで塗り替えて試合に臨むってのも時には大事そうです。

・本番は本番に慣れる練習
練習だけいくらやっても、「本番に耐えるだけの精神の筋肉がつく」のは本番だけだと言っています。分かる。
僕はとても不器用で要領の悪い人間なので、練習しても本番で力を出し切れないって経験が多々あります(ありました)。それでも繰り返し本番に挑戦することで心が場慣れてしてくるのか、出し切れない力の割合は減ってきたように思います。
これは多分個人差もあって、慣れない世界でもいきなり本番で上手いことできちゃう人もいるとは思います。そういうのが苦手な僕みたいな人はとにかく立つ打席を増やさなきゃだなと。

第3章 心に負荷をかけない「メンタルの法則」

僕はこの章が一番心に響きました。

・自分が無理をしていないか、常にモニターする
意外と自分が気付かないところに負荷がかかってたりすることありますよね。肉体的な疲労なら分かりやすいけど、精神的な疲労は認識できないことが結構ある。
思わぬところでMPが枯渇して活動に支障が出ないよう、常に自分のことを計ってあげましょうねというお話。
テレビのドキュメンタリーでも紹介されてましたが、ときどさんはノートに手書きで作られたチェック項目に則って毎日自分の調子をモニターしてるそうです。

・この4年間、週3回、対戦会前の12~14時のジム通いをしている。メニューはスクワット、ベンチプレス、チンニング(懸垂)が中心。副産物として、メディアの仕事が増えた。
プロアスリートゲーマーって感じでカッコいい。海外大会周りながら週3ジムはマジですごいっすわ。
プロゲーマーってよくユニフォームでTシャツ一枚になってますけど、やっぱり身体が鍛えられてた方が見栄えが圧倒的に良いですよね。僕みたいなミーハーな動画勢的には見た目がカッコいいって本当に刺さるんですよ。
体力もついてハードなスケジュールでも疲れなくなったとのことなので、ってことは限りある時間を最大限活用できるってことじゃないですか。「時間はあるけど体力がなくてできない」って状況を無くせるって考えたらまるで魔法のようですね、トレーニング。
実は僕も最近ジム通いを始めたので、まずはゆる~く継続することを目標にやっていきたいと思います。

・「リスクを避ける」は癖になる
ついつい勝負を避けて安全安心を買うことに費やしてしまうのは人間の本能かも。だからこそ意識して挑戦者である気持ちが必要。
・勝負事はどんなに力の差があっても、「五分の立場」になって戦わなければならない瞬間があり、その覚悟がないならやるべきではない。
今回最も僕の心に刺さった部分です。
ゲームで(ゲームでなくとも)自分の実力が上がっていくほど「確実に勝ちたい」という気持ちが強くなります。これはそれだけの積み重ねをしてきた裏返しで「頑張りが報われたい」ということだと思うのです。
しかし勝負に絶対というものはなく(ゲームは身体能力の影響が少ないので尚更)、試合の中でリスクを負ってでも勝負しなくてはいけない場面はどこかで必ずやってきます。
(勿論明らかに負わなくてもいいリスクを自ら背負うのは論外です)
適した場面で覚悟を持って勝負しなくては、結局勝ちきれないであろうと。
去年の僕のポッ拳のプレイにも通じるところがあり、身につまされる話でした。
チャレンジャー精神、忘れずにいきましょう。

・基本の完成度は、プレッシャーのかかる場面で現れる。「当たり前の領域」を増やす過程こそが、強くなることだと考えている。
本人にとって「自然と当たり前のようにできること」が増えれば増えるほど強いよね、だからこそ基礎からしっかり固めていこうねという考え方。
これと似た話で、練習で出来てないことが本番で出来るわけないんですよね。そんな道理がない。
創作された物語とかだとよく“主人公が本番になって今までにない力を発揮して勝つ”って展開がありますが、現実にはそんなことはまず起こりえないです。起こる道理がない。
基本の練習って大事ですよね。

第6章 自分史上最強になる「地力の法則」

実力は2つの要素で構成されていて、以下の二つがあるそうです。
・地力:相手や状況と関係のない「土台」の力
・駆け引き:相手や状況の中で発揮される「一過性」の力
これは特に格闘ゲームってジャンルだと分かりやすいですよね。(ポケモンみたいな駆け引き中心のゲームジャンルだと判別が難しいかも)
で、大会はともかく普段から駆け引きの部分に頼って戦ってもなかなか地力が伸びず、長い目で見れば結果的に勝率は上がりにくいであろうと。

これはゲーム(か、そうでない何か)との向き合い方によると思うんですが、「真に強くなりたい」のか「目先の対戦を今出来るだけ勝ちたい」のかで地力駆け引きの割合をどうすべきかが変わってきますよね。
僕はときどさんの考えに共感した(ので取り上げてる)んですが、そもそもゲーム(か、そうでない何か)をどうプレイするかは自由ですので「今夜勝ちたいムーブ」がダメとかそういう話ではないです。
努力2.0的には……というお話ですね。

さいごに

本全体の感想として、目新しい取り組みがたくさん紹介されているわけではないです。どこかで聞いたような取り組みも多いです。
それは決して悪い評価というわけではなく、読んでいて「うんうん、わかるわかる」と共感できた点が多いですし、“ときどさん”がそうした取り組みをしているということを発信してくれたことに僕は価値を感じています。
同じことを自分と全然違う世界の人が本に書いていても僕の心にはあまり刺さらなかったと思いますし(それどころか読もうとすらしないかも)、ある程度自分と近い属性を持っていてなおかつ凄い成果を挙げているときどさんだからこそ良かったんだと思います。

そんなわけでふわっとした感想文(?)でした。
ときどさんの今後のご活躍をお祈りすると同時に、僕ももっと頑張りますね!

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この顔はなんなんだろう……(´ー`)

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