認知の歪み10選(不合理を「ある」と認識するだけでも)

「人が物事をどのように捉えるのか(認知)」が不合理になることを「認知の歪み」という。
私の精神科主治医曰く「脳疲労がなくなれば改善する」そう。
いやそれはないやろ(そんな簡単に治ってもらっちゃ困る(短期間で軽減されたら、私が私を信頼できなくなる))、と思ってたけど、

入院して2週間くらいで改善を自覚した。「生きやすく変われた」気がした。
「脳疲労をなくす(減らす)」って大切だ。精神科医療(なにもしない、をする)は尊いことがわかった。
もっとも、普段の生活(精神科病院の外:私は「現世」と呼んでいる)において
「脳疲労を増やさない努力」をできるとは思えないことが残念だが…



認知の歪み10つ

⒈全か無か思考

 「成功か失敗か(2通り)でしか考えられない(完璧でないとダメ)」と思うこと。
「世の中にはグレーゾーンもある」と、言葉では理解していたとしても、「心から納得」できているわけではない。
人によっては、どうしても納得できない自分を責めることにつながる。
でも、自分を責めそうになったとき、あなたの脳は疲れていると思う。
 人間はあまり「自分を責める」ことをしない。しかし、脳が疲れていると、深く考えることが面倒になる。長く考えたくない(早く結論を出したい)とき、人は「敵(元凶)」を作り出そうとする。
  でもね、あなたは悪くない。運やタイミングが悪かっただけ。
  誰のせいでもないんだよ。

世の中に完璧なものはない。「ちょっと諦める」くらいがちょうどいい。
大学の単位認定は60点以上のところが多い。61点を取れたら、それでいい。
95点を目指す必要はない。合格できたらそれでいい。


⒉行き過ぎた一般化

 「一度や二度起きたことを、今後も当然起きるだろう」と考えること。
今後起きるかどうかはわからないんだから、起こってから考えてもいいと思う。

「こうなるだろう」とガチガチに想定することのデメリットは、
  「そうじゃない未来」が訪れたとき、自分への信頼が減ること。
予想外の対応に追われながら、自分の予想に裏切られたショックを感じながら、
それでも生きていかなければいけない。自殺できない人にとって、こんなにつらいことはない…

⒊心のフィルター

 心にフィルターをかけたように、良かった出来事を意識できなくなる思考のこと。
 個人的には「⒉行き過ぎた一般化」より厄介だと思っている。心のうちをさらけ出す経験は少ないから、偏った思考を自覚しにくい。


⒋マイナス思考

プラスな出来事でもマイナスに捉えること。
  その出来事は本当にマイナスなことか?
第三者に「認めてもらう(ありのまま受け入れてもらう)」といいかもしれないね。
知人友人に聞いてもらうのといいと思うけど、
個人的にはお金払ってでも心理職に聞いてもらうことをおすすめします。


⒌論理の飛躍

特定の出来事を大げさに考えてしまうこと。
一度断られた=私は嫌われてるんだ、と考えるのは、さすがに結論を出すのが早い。
誘いを断るのは、私を嫌いなのではなく「日にちが合わないから」かもしれないね。
人は「人を嫌うことをあまりしない」。
嫌われることは少ない。あなたも、そして私も。

⒍拡大解釈と過小評価

悪かったことは拡大解釈し、良かったことを過小評価する考えのこと。
他人の功績を素晴らしいと思いがちだから、「他人と比べて自分は…」と凹むことが多い。
 あなたがここにいるだけで、生きているだけで、救われる人もいるよ。


⒎感情の理由づけ

感情をもとに相手の評価を決めること。
 ※冷静な判断ではないから、間違った解釈をする可能性がある。
私が間違った解釈をしたとき、不利益を被るのは「私ではない」から、
相手の名誉を考えるとなにも行動できなくなる。
」ひとつずつ冷静に考えられると、いいね。


⒏べき思考

どんな状況下でも「〜すべき」「〜しなければならない」と思うこと。
自分のことも他人のことも、うまい具合に尊重できず、「自分はダメな奴だ」という結論に至ることが多い。
多様性が叫ばれる世の中になり、「こうでなければならない」ことは減ってきた。自分の捉え方が変わっていくといいね。


⒐レッテル貼り

 何かしらにレッテルを貼り、ほかの可能性を減らす考え方のこと。
「自分はダメ人間だから」「あの人はそういう人だから」等。
一度レッテルを貼ると、それを修正するのは労力が必要。「この人は〜」ではなく、「こういうこともあるよね」と捉えられるようになれたら、そういう考え方になりたいなと思う


⒑個人化

何かしらの失敗や過ちを、すべて個人に転嫁する思考のこと。
  でも、全部個人のせい、ということはなかなかない。
「運が悪かった」「タイミングが悪かった」という捉え方をすることも大切だそう。



人間なら誰しも「偏った見方」をする。程度の差異はあるだろうけど、
人はそれぞれの自分に特有の捉え方,考え方」をする。
自分のルールで「自動的に認識する」
その認識の偏りを自覚することは難しい。改善させるなんて、そんなそんな

それが「認知の歪み」と呼ばれるくらい極端だったとしても、考え方の癖を自覚することは難しい。
「前向き/後ろ向きな捉え方は性格である(だから容易くは変化しない)」みたいな言葉もある。たやすくはないけど、時間かけてゆっくり少しずつ捉え方を変化させることはできるから、
「こういう風に捉えられるといいらしい」と真似事してみたらいいと思う。



引用URL:精神疾患のリスクも… メンタルに悪い「認知の歪み」10種類 紹介!


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