とある肢体不自由者(橘エリー)の「独白」 #1

私が人生の途中で身体障害者になって、早10年が経った。

生前(交通事故に遭う以前)は、運動が苦手で、あと理科や社会や実技科目も苦手で、本と音楽が大好きだった。
高めの水準で「それなりになんでもできた」と思う。お勉強はね。
自分に自信は微塵もないけど。


死後(交通事故に遭って以降)
は、やりたいことはやりたい、やりたくないことはやらない、差がはっきりした。我慢しづらくなった。


今現在もある身体障害は、身体障害者手帳の言葉を借りると、

頭部外傷による
右上肢の機能の軽度の障がい(7-1)
左上肢の機能の著しい障がい(3-3)
体幹機能障がい(起立位保持困難)(2-1)

だ。頭部外傷によるものである。

交通事故では、かなり吹っ飛んだらしい。
 「今まで骨折したことない」界の殿堂入りを果たしたと思っている。


「頭部外傷(頭をぶつけました候)」は、私が一生背負っていくもの。
誰が私の支援に入ろうと、友達と会おうと、「誰が何と言おうと」、
私の肢体不自由は他者と「代わる」ことはできない。

別の誰かに押しつけたい肩代わりさせたいわけじゃないけど、
「自分の行動の責任をとる」のが、ちょっとつらい。

私は、助からなくてよかったよ。
私みたいな「死にぞこない」は、生きなくていいんだよ。



あれから10年生きた。大学卒業が確定した。
なんで、どうして


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