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卒業研究レポート(加筆修正Ver.)

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橘エリーが福祉大学を卒業するときに書いたものを、note用に手を加えて発売。毎月22日更新予定。
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#読書

「自分の人生を生きる」

私が日本初の4年制福祉大学を卒業するにあたって作成したもの。卒業研究レポート。

「自分の人生を生きる」カギカッコつきの題。

隣ゼミの先生は「この文量で論文(にしては)あかんのですか?」と言っていた。
\論じてないからだめなんです♪/  と、明るく言い返し?た。リズム感いいよね。
  ろんじて ないから だめ なん です
  たんたた たかたか たた たん たん

私にさほど関心がないとしても、

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⒉交通事故に遭う前の「私」①

幼少期の私は、基本的に本を読んでいた。学校の休み時間や帰宅後、物語の世界に没入することが本当に本当に大好きだった。あの頃は1日1冊読み終えることが当たり前、月に50冊近く読んでいただろう。授業中でさえ先生の隙をついて本を開く私を見て、休み時間に「外で遊ぼう」や「おしゃべりしよう」などと声をかける子はいなかった。私はたぶん、いや確実に浮いていたのだろう。そのことに気づかなかった。というよりそもそも周

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⒉交通事故に遭う前の「私」②本大好きエピソード

本に関するエピソードはいくつかある。

幼稚園児の頃。年少か年中。
自宅にある冊子を読みたがり、母に漢字のふりがなをふってもらったこと。後日渡されたその本を、嬉々として繰り返し読んでいた。30回くらい読んだ。

小学校に上がる少し前。
ふりがななしの「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を、長い期間かけて読みきったこと。自分でもやればできるんだ、とひそかに嬉しかった。
「この『知らない漢字』にふりがなが

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