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【SHElikes】ライティング入門課題

こちらの記事は、オンラインキャリアスクール『SHElikes』のライティング入門講座のコース課題で2023年8月に実際に書いた記事です。
課題提出後に添削いただき、加筆修正しました


・テーマ:「好きな本をおすすめしてください」(漫画も可)
・想定読者:SHEメイトさん
・字数:2,000-3,000文字
・与えたい読後感:この本買ってみようかな

その節約イエローカード!今すぐ知ってほしい、家計管理で大切なこと

『どんぶり勘定は低収入より恐ろしい』林 總(はやし あつむ)さんの著書『正しい家計管理』(すみれ書房出版)の帯に書かれているこの言葉。私は目に入った瞬間にドキッとした。思わず手にして購入し、そのままカフェで一気に読んだ。

著者の林さんは、公認会計士として経営コンサルティングをしており、ファイナンシャルプランナーではない。この類の本を執筆しているのは、ファイナンシャルプランナーが多い。だからなのかこの本は、他とは少し違い私の家計管理の概念を見事に覆した。何より説得力があったのだ。

出来ない理由はズボラでも、収入金額でもなかった

会社と家計は同じ組織であるのに、生計の立て方はまるで違う。そしてそのことを疑問に思う人は少ない。絶対に倒産させることが出来ない家計の方が、厳しく細かくて当然なのに、家計管理はどんぶり勘定の人が当たり前のようにいるのである。かくいう私もこのタイプである。

毎月の収入・支出・預金額の合計は言えるだろうか。実は、自分が思っているよりズレていることが多いだろう。その結果、貯金額も認識と変わってくる。そして、臨時出費に対応できなくなってしまう。だから将来的な不安が一向に無くならないのだ。

その家計簿は意味があるのか

家計簿をつけている人に聞きたい。何の目的でつけているのだろうか。一人暮らしを始めたとき、結婚したとき、家計簿をつけ始める人は多いだろう。しかしその後、ずっと続いている人はどれくらいいるだろうか。何となくやりくり出来ているという安心感と、面倒臭さで止めてしまうという話もよく聞く。

しかしSNSやネット、雑誌で家計簿について発信されている記事を見て、改めて大切さを再認識する。今度こそは・・・!今年こそは・・・!このやり方なら続くはず・・・!そんな思いで、再度始める人も多いだろう。だけど私と同じように結局続かない人も多いと感じている。

貯金したい!節約したい!そのためには家計簿をつけなくては!そんな思いは強いのに、気がついたら何ヶ月も放置し、そのまま止めてしまう。その無限ループを繰り返すのだ。

それでも家計簿を始めてから、ずっと続いている人もいると思う。そんな人はぜひ、正しく振り返って欲しい。

私の場合、“今月は食費が高かったけど、ほかが抑えられたから予算内に収まってよかった”とか、“今月は食費が高かったから予算オーバーだ。来月はもう少し抑えよう”なんてよく振り返っている。しかし、これでは意味がなかったのだ。

大切なのは1円単位でお金を合わせることではないし、細かい項目管理でもない。そのため、本書では5項目位での管理を推奨している。これは何費なんだろうと悩むことも、項目が少なければ悩まずにすむ。家計の帳簿として、毎月の収入・支出、そして財産となる預金の合計金額が分かればいいのだ。支出を見直したいときに、見直せる最低限の項目が分かればいい。

では、何が大切なのか。それはお金の使い方なのである。食費はいくら以内に抑えるべき、家賃は収入の何割以内で暮らすようにするとかではない。貯金をしたいから使わないほうがいいのではないかと思うかもしれない。しかし、本書では使うべきとしている。それはなぜか。いかに価値ある使い方が出来ているかを知るためである。そして毎月振り返り、前月より1円でも貯金額が増えていればいいのだ。

自分(家族)軸で判断してお金を使えるようにする

女性ならセール品の服を買ったことのある人は多いだろう。割引額が大きいと、服そのものより、安いから買おうという判断になる。何着も買ってしまい、後からびっくりすることも多い。

しかしよく考えて欲しい。セールで買った服は何回着用したのか。そして翌年着ようと思うのか。あのセールで喜んで買ったときの満足感や幸福感はいつまで続いているのか。買ったときがピークなのではないだろうか。それならばセール前に購入し何回も着た方が、手にする度に幸福を感じ“高いけど買ってよかった”と満足し続けるはずだ。大切なのはお金を使わないことではなく、その支出が価値ある支出で幸福に感じるかどうかなのだ。

反対に、自分にとって価値のない支出は見直した方がいい。他人からどう思われたいか、見栄やプライドで発生してしまうような支出である。

当たり前に毎月支払う金額が、実は不要だったかもしれない。もしくは減らせないと思っていた金額が、実は減らせたのかもしれない。毎月固定としていた分、年単位で考えると節約効果は高い。特売日のスーパーで買い物をして、日々少しずつ節約するよりも、一度の見直しで済み、継続される。だからこそ、しっかりと自分や家族が、同じ価値観を持たなければいけない。

しかしこの見直しは、慎重にしなければならない。内容によっては、生活レベルを下げる可能性があるからだ。将来のために貯金を意識した結果、我慢ばかりでは決して満足度は高くない。収入の金額も、貯金額も関係ない。笑顔で過ごせていることが出来て初めて、正しい家計管理となる。

毎月収支を正しく把握していれば、その先の貯金額も想像しやすい。ライフプランが変わったら、そのときは使っている項目を見直し、そのときの優先順位が高いものにお金を使っていくのだ。

予算は守る。貯金もする。そして幸せに過ごせる様にするのだ。

大切なのは自分軸のモノサシで図れること

家計管理やお金の本はたくさんあるが、この本は金額や割合でのお金のやりくりの話ではなく、“家計を管理する”という考え方を導いてくれるのだ。中には具体的な金額や割合で示してくれた方が真似しやすいからいいと思うかもしれない。だけど住んでいるところも、家族構成も、趣味も違う人たちのマネをするのは難しい。何より価値観が違う人のマネは、何の参考にもならないのだ。

私たちはSHElikesに入会した。数あるオンラインスクールの中で、SHElikesを選んだのも、価値を感じたからだろう。シーメイトさんには幅広い年齢層がいる。学生や社会人、主婦と環境もさまざまである。卒業後の働き方として、副業や転職、フリーランスなど、今までと違う新しい道を選びたい人もいるはずだ。自分で仕事を見つけて、稼ぐようになる。収入が不安定になることもあるかもしれない。だからこそ、自分で価値を図れるモノサシを持てるようになって欲しいと思う。

私はこの本を読んでどんぶり勘定から卒業し、モノサシを手に入れた。

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