【実話】カラスの怖い話
実話といっても自分はそう聞いただけで、あくまで実話らしい、ということだけれども。
餌をあげていたカラスから、松の枝にプルタブが飾られたプレゼントをもらった、という記事を読んだ。
こんな微笑ましい記事をみて、しかしふと昔聞いた話を思い出した。
長野県のとある地方で、農家の人たちがカラスの被害に悩んでいた。
育てた穀物をカラスたちが食べてしまう。色々と策を講じてみるものの、頭の良いカラスたちはすぐに見破り、順応し、被害はなかなか減らない。
そのうち、カラスを捕らえて殺し、その死体を畑に吊るす男が現れた。
その効果はてきめんで、カラスの死体が吊るされた畑にはカラスが来なくなった。
そこでその男は、カラスを捕らえて殺し、腐らないように加工し農家に売る商売を始めた。農家の人たちはこぞってその男からカラスの死体を手に入れ、男はカラスを捕らえ、殺し、加工した。
だがカラスたちは見ていた。仲間を殺しているのが誰なのかを。
やがて男の頭上を無数のカラスが舞い、隙を見ては執拗に男に襲いかかるようになった。
男は心を病み、その町を去ったそうだ。