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初めての正倉院展 東大寺へのお礼参り

仕事の予定やらなんやらを除き一番都合の良い日を探すとチケットが取れたのは最終日の11/15。せっかくならニコ美でお世話になった東大寺にもお礼参りに行きたいし…ということで一泊二日で奈良博と東大寺だけという贅沢な予定を組んだ。

実は東大寺さん、緊急事態宣言が出ていた時に、大仏殿に定点カメラを置いて24時間ずっと大仏様の様子を配信するという、お寺の歴史でも初めての取り組みをドワンゴのニコ生と組んで行ってくれていたのだ。

毎日10時、12時、15時のお勤めがあり、特にお昼のお勤めは新型コロナウイルスの早期終息、罹患された方々の早期回復並びに感染により亡くなられた方々の追福菩提を祈るためのもの。宗教や宗派を越えて行われている祈りで、呼びかけの記者会見を開いた時の様子が「アベンジャーズ」と話題になったことも記憶に新しい。

コメント欄のガチ勢のみなさんにお経やお坊さんの名前を教えてもらって、最後の方には後ろ姿だけでどなたか判別できるようになったり、一緒にお経をとなえられるようになったりと、辛い時期だったからこそ宗教を身近に感じてとても励まされた。

それ以外にもお供えを変えたりお掃除されたりと忙しく動かれる職員さんの様子、遠くに聞こえる興福寺や奈良太郎の鐘の音と、外出自粛で辛い中で、奈良をとても身近に感じられたりもした。

大仏殿の中から定点配信だなんて、伝統あるお寺がよくOKしてくれたものだとびっくりしたが、もともと仏教は世界最先端の宗教を海外から取り入れたもの。それを千年を超えて守り続けてきたという保守と革新の両立こそお寺の本質なのかもしれない。

というわけで、丸一日東大寺の境内から出ないぞ!くらいの意気込みで旅行の予定を組んだのです。

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