初心者ランナー、42.195kmをめざす(前編)
私には、いつか沖縄に旅立って、
「NAHAマラソンを仲間とともに完走したい!」という夢がありました。
きっかけは2010年に友人に誘われて出走したNAHAマラソン。
沖縄在住の友人が出走するので、沖縄観光しつつ応援しよう!
仲間うちで応援に行くプランを立てていたところ…
「応援に来ても、人が多くてなかなか見つけられないと思うよ。走ったほうがおもしろいよ。」と言われ、エントリーした次第です。
友人と4人でエントリー。結果、2人完走2人リタイア。
完走できなかった私は悔しくて悔しくて。
そのとき、来年また4人で出走して一緒にゴールしよう!という夢ができました。
しかしその直後に私の妊娠が判明、友人も沖縄から引っ越したり、被災地の復興に携わったり、結婚したり、子どもが受験したり、それぞれ人生の節目を迎えます。
なかなか4人揃って沖縄で集まるチャンスもなく、月日は過ぎました。
毎年のようにエントリーの時期になると「今年はどう?」と声を掛け合うのでしたが、距離が遠いこともあり、なかなか集まれません。
そのうちランニングをやめる人もあり、夢は夢のままで終わりました。
ほんとは、4人で沖縄で再会して、一緒に走りたかった。
でもきっと、10年前に友人4人で沖縄まで旅して、同じ大会にエントリーして走れただけでも、奇跡だったと思う。まさしく一期一会。
沖縄で過ごした時間はほんとに楽しかった!
そうたびたび、できることではない。それだけでも自分は幸せ者だと思うようにしたが、それがなかなか難しい。
この行き場のない思いをどうしたらいいんだろうか。
そうだ、遠くまで行けなくても、地元にマラソン大会がある。東京マラソンに出走して、見ることのできなかった30km以降の景色をこの目で見よう。
そして東京マラソン完走をめざす夢が始まったのです。(つづく)
2022-02-04 石川 恵里紗