見出し画像

貴方は自由になれる✨

みなさんこんにちは☆
フォルトゥーナタロットの林エリヤです。
フォルトゥーナタロットや様々な占術で、皆さまと心願とを繋げて具現化していくメソッドを、シリーズでお送りしていきたいと思います。
 
みなさんは今が風とアクエリアス(水瓶座)の時代だということをご存知ですか?
2020年12月に吉星の木星と凶星の土星が約200年振りに水瓶座で重なり(コンジャクション)風の時代に突入しました。
西洋占星術の12星座は西洋思想の四大元素(4エレメント=火・土・風・水)に対応していて、組み合わせは下記のようになります。
 
牡羊座(白羊宮)=四大元素・火(タロット・棒)支配星・火星
牡牛座(金牛宮)=四大元素・土(タロット・金貨)支配星・金星
双子座(双児宮)=四大元素・風(タロット・剣)支配星・水星
かに座(巨蟹宮)=四大元素・水(タロット・杯)支配星・月
獅子座(獅子宮)=四大元素・火(タロット・棒)支配星・太陽
乙女座(処女宮)=四大元素・土(タロット・金貨)支配星・水星
天秤座(天秤宮)=四大元素・風(タロット・剣)支配星・金星
蠍座 (天蝎宮 )=四大元素・水(タロット・杯)支配星・冥王星
(古典西洋占星術では火星)

射手座(人馬宮)=四大元素・火(タロット・棒)支配星・木星
山羊座(磨羯宮)=四大元素・土(タロット・金貨)支配星・土星
水瓶座(宝瓶宮)=四大元素・風(タロット・剣)支配星・天王星
(古典西洋占星術では土星)

うお座(双魚宮)=四大元素・水(タロット・杯)支配星・海王星
(古典西洋占星術では木星)

 
この木星と土星重なる時は世の中が大きく変化すると云われております。約200年前は絶対君主制崩壊の発端になったフランス革命、人類始まって以来の大陸間の海を挟んだアメリカ独立戦争、蒸気機関の発明による産業革命と交通機関の向上、国中機関車で移動できるようになり、海外渡航も風(帆船)と人力に頼っていたのが、蒸気船よるスピーディな移動が可能になりました。
 
今回もコロナウィルスの世界的な蔓延(パンデミック)、ロシアによるウクライナ侵攻、日本では安部元首相の暗殺、インターネットを使って世界中どこにいても同時に仕事ができるIT革命は産業革命以来の大きな変化ですね。これはアクエリアス(風)時代のなせる業かもしれません。ウイルスは風によって運ばれますし、インターネットによるIT革命は、今までアナログ的に時間をかけていた作業が、デジタル技術の向上とインターネット接続によるモニターを介した同時作業が可能になり、時間と空間を飛び越えたヴァーチャルリアリティの構築(メタバース)が可能になり、AIの普及に拍車がかかっています。
 
上記のように現在は約200年の風の時代の転換期にあたりますが、もっと大きなくくりでは約二千年に一度の大転換期になるんです。これは春分点(春分の日に太陽か通過する点)が約2千年で一つの星座を移動することによります。現在の西洋占星術の原型は四千年前のバビロニア(現在のイラク周辺)に遡ります。この約四千年前には春分点は牡羊座にありました。このため西洋占星術では牡羊座が起点になります。現在の西洋占星術が確立されたのは、古代ローマの天文学者プトレマイオスによる西洋占星術のバイブルともいわれる『テトラビブロス』においてです。これは今から約2千年前でこの時の春分点はうお座にありました。
 
現在の春分点は水瓶座にあることからアクエリアスの時代と云われております。6~70年代のヒッピーたちは自由、愛と平和(反戦)、アクエリアスの時代を声高に叫びました。また、アクエリアスの時代は時空を超える時代とも言われています。これはアクエリアス(水瓶座)の支配星が天王星(ウラノス)と土星(クロノス)からきています。ギリシャ神話ではウラノスは天空の支配者であり、その息子クロノスは時の支配者といわれていて、時計のクロノグラフはこれに由来します。この二千年のあいだに時空を超えるタイムマシンや光の速度を超えるワープ航法が発明されるかもしれませんよ。
 
風の時代というとみなさんはどんな事をイメージしますか?風のように自由になりたい、風に吹かれて気ままに旅してみたい、風のように飄々と世の中をわたりたい、タロットカードの中に風のイメージにピッタリなキャラクターがいますね、0番のカード愚者です。前回は愚者になったつもりで大アルカナを旅してみませんか?と提案しましたね、そこで今回は愚者について、より詳しくレクチャーします。
 
タロットカードO番のカードは、愚者や道化師、狂人と呼ばれているカードもあります。また、冒頭の写真を見てもわかるように、マルセイユ版タロット(写真左)やフォルトゥーナタロット(写真中)には番号がふられておりません。これはタロットカードの起源がプレイングカード(ギャンブル用)として使用されていたため、トランプのジョーカー的な役割を愚者のカードが担っていた為と云われています。
 
タロット愚者のカードの絵柄は大半が若者と犬が描かれており、旅する若者やウェイト版タロット(写真右)のように崖の上に立ち危険を省みない者や狂人、放浪者を容易にイメージできます。犬(DOG)は反対に読むとGOD(神)になり、無謀な若者への神からの警告ともとらえることができますね。また、愚者のカードは初期の頃は狂人と呼ばれることも多く、ボロをまとった風来坊や浮浪者、現在のカードのように宮廷の住人を思わせる服を身に着けていても破けていたり、裸足であったり、狂人を思わせるカードも多くあります。
 
タロットカードの大アルカナは寓話を描いた絵札が大半で、ギリシャ神話や聖書、アーサー王伝説(聖杯の物語)などを連想でき、直接西洋占星術と結びついているタロットカードもあり、愚者のカードは風のエレメントと天王星に対応します。20世紀最大の魔術師アレイスター・クロウリーは、愚者はギリシャ神話のディオニュソス(ローマ神話のお酒の神バッカス)であると示唆しております。
 
ギリシャ神話では人間はプロメテウスが土から造った話が有名ですね。しかし、もうひとつ有力な説があって、ディオニュソスが巨人に食べられてしまい、怒ったゼウス神が稲妻で巨人を焼き殺し、巨人の肉体の焼け跡(残骸)から人間が生れるという話しもあって、このことから人間は巨人の狂暴性とディオニュソス(バッカス)の酒好きな性格を、生まれながら受継いでいると云われています。本来、ディオニュソス神は集団的狂乱と陶酔を伴う東方の異教の神であり、タロットカードの愚者=狂人はここからきていると思われます。
 
崖の上に立つ愚者を見てあなたは何を思いますか?無謀な若者、純真無垢な精神、危険を省みない勇者、犬に警告される愚者。それでも愚者は前に進もうとしています。愚者は棒の先に頭陀袋を下げています。この袋の中にはすべての可能性を含む四大元素(火・土・風・水)が入っています。この頭陀袋の中身は貴方の心の中を表しているかもしれません、貴方は愚者のように自由です!行動しなければ変化は訪れません、崖から飛び降りる勇気は要りません、愚者のように自由な気持ちで一歩踏み出せば、貴方は自由になれるはずです。
 
0. 愚者 正位置のキーワード
自由、エネルギー、旅行、探求、誰からも何ごとからも縛られない、何も期待しない
0. 愚者 逆位置のキーワード
狂気、逃走、混沌、無謀、無職、無計画、無責任からの失敗、前に進まない


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?