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無料添削デザインスクール #271「おせちバナー」

イライジャ｜WEBデザイナー　デザイン添削おじさん

添削

おせちのバナーですね。
色合いが派手ですね。

■雰囲気

パッと見た感じだと、右側に思いっきりきれいなおせちの写真が入っているのでおせちだと分かるのですが、左側だけで見ると「はちみつ工場」かな？と思えるくらいテイストが違いすぎています。

おせちは黄色ではなくて、金色とかなら分かるのですが、金色は表現が難しいので、すぐにはちみつっぽくなるので注意が必要です。
ハニカム構造もはちみつ感を出してしまっているので、別のモチーフにした方がいいです。

■文字選定

毎度ながら文字選定を指摘しますが、文字選定をしっかりすれば、ほぼレイアウトは自動で決まるはずです。

単純なテキストに起こしました。
この中から重要なもの、大きく見せたいものを選びます。

店名は超有名ブランドじゃない限りそこまで大きくしなくていいです。
「おせち料理」というカテゴリー名も右側におせちの画像が入っているので、そこまで大きくしなくていいです。

今回のバナーの主題は「早割」です。
ここをお地番大きくする必要があります。

上の「18,000円お得」と「15,000円～」がかぶっているのでややこしいですね。
通常価格が分からないですが、計算して「〇〇％OFF」とか見慣れたものに変えられたらいいのですが。
元値がいくらなのかを記載してあげないと、15,000円から18,000円引かれるのかとか、クレームも出る可能性もあるので誤認されないような対応も必要です。

「送料無料」は現状のように丸で入れてあげてもいいのですが、料金の近くに入れてあげると同じ料金系のグループでまとまるので分かりやすいです。

まとめるとこんな感じです。
ここからもっと文字を目立たせるとバナーになっていきます。
最初の文字選定はデザインとは別で考える必要があります。
この段階で分かりにくい表現も変更するかなどをディレクターと話します。
デザイン作りながら文字も考えるとろくなことにならないし、デザイナーが気付くということは、ユーザーも気になるということです。

なので、デザイナーは常にユーザー目線で考えることも必要になってきます。
「普通」の目線も大切です。

■テイスト

こちらも同じでお正月っぽくない感じがします。
「男はつらいよ」の正月に帰ってくる寅さんっぽさはあるけど、おせちとはつながらないかな。

■文字

丸に入れると目立つのですが、丸を多用するとどこから読んでいいのか分からなくなるという弊害もあります。

「早得」が造語・新語の部類なのか、何となくわかるけど、何を言っているのか分からない。
丸に単独で入っているので、どっちから読めばいいのか、それとも単独で存在しているのか。
ユーザーに「？」を感じさせないレイアウトが必要です。

「早割」は旅行などで多用されて浸透していますが、まだよく分からない言葉を使うときは注意が必要です。

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