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無料添削デザインスクール #307 「スイーツ抹茶フェアバナー」


添削

抹茶フェアのバナーですね。
緑で抹茶感が出ていますね。

■何のバナーだろう

架空のバナーを作る時に、自分で要素を出すと意外と難しいので、プロの方が出しているバナーお題などをやってみるといいです。
実務に近いので作るだけでも勉強になります。

企業ロゴがなかったり、文言が足りずに何のバナーなのかが分からないなど、抜けがあるとイマイチ練習にならないです。

▼ちなみに私もお題出しています。そこそこ難しいです。

■バナーを見る時間と要素の量

広告は華やかなイメージがあるのですが、99%嫌われているものです。
好きなテレビ番組やスポーツ番組で、一番いいところでCMが入ったり、ゲームをしていると広告が出たり、動画を見ていると強制的にCM見させられたり、ブログに大量に貼られているバナーだったり。

とにかく嫌われているものです。
そこをスタートとして考えて作るのがデザイナーの仕事です。

他でも書いていることですが、大切なので何度でも書きます。
バナーを見る時間は0.4秒です。
しかし、今はタイパの時代で、この数字はさらに短くなっていて、0.1秒くらいまで来ているともいわれています。

その状況でパッと見た時に何のバナーかを分かりやすくしてる来る必要があります。

現状だと、スイーツが4つ入っています。
・ケーキ
・ドーナツ
・カステラ
・ロールケーキ

スイーツだということは分かるのですが、何のスイーツのお店なのかが分からなくなります。
クライアントは「全部見せたい」というのですが、全部見せるのは興味を持ってもらって、バナーをクリックしてもらい、サイトに来てもらってきてからの話です。
バナーはスイーツ紹介をする場所ではないので、一番引きのある、映えるスイーツをドンと大きく見せるとインパクトもあるし、見る人も判断しやすいです。

複数のスイーツを見せたいときも、強弱をつけて、メインのものを大きくして、他のを小さくするなどすると複数あっても目立つようになります。
等倍で載せるとどうしてもインパクトも分散されます。

■文字要素の大きさ

文字が小さいので実際にバナーを置いたときに見えなくなってしまいます。
さらに、「抹茶」という文字がすごい大きく、他が小さいと文字の大小の差が大きくなります。
こうなると、小さい文字がさらに読みにくくなります。
人は大きい文字を優先的に読むので、文字の差も重要です。

■配置

センターに置くのって難しいんですよね。
先にも書いたとおり、どれかのスイーツを大きくすると全体のバランスが崩れます。
でも、センターじゃない方が流れができます。

デザインの専門学校の授業で図形だけで安心とか喜びを表現しろというのがあります。

真ん中に置いてある丸は安定や安心を思い起こさせます。

ちょっとずらして強弱をつけると、奥行き感が出て左から右への流れができます。
これは図形でなく、文字でも一緒です。

何も説明しなくても自然と「敵は本能寺にあり!」と読んだかと思われます…
「あり! 敵は 本能寺」とはふつう読まない。
あまり参考にならないですが…文字を使っても視覚誘導できます。

強弱をつけるとこんな感じになります。

抹茶 + ロールケーキ = おいしそう

こう思わせたら勝ちです。

一瞬しかないチャンスでどう見せたいのかを考えて120%考え抜いてやっと1%伝わるくらいの仕事なので、とにかく伝えることを重点に考えて作るといいです。

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