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無料添削デザインスクール #151「レンタカーのキャンペーン　タクシードア広告」

イライジャ｜WEBデザイナー　デザイン添削おじさん

添削

レンタカーのキャンペーンステッカーをタクシーのドアに貼る広告ですね。
疾走感のある広告ですね。

■何の広告なのかを分かりやすくする


車の何かがお得な情報がたくさん書かれていますが、何のキャンペーン広告なのかが分かりにくくなっています。
左上にレンタカーのロゴがありますが「レンタカー」の情報はそこだけになっています。
新車の購入でも似たいような文言になるので、まずは「レンタカーのキャンペーンです」ということを分かりやすくするといいです。

バナーや広告は自己紹介にも似ているので、割引額の前にまずは名乗ってから始まります。

どうでもいい雑学ですが「レンタカー」という言葉は「トヨタレンタカー」の商標なので他社は使えません。
「ニッポンレンタカー」は「Rent A Car」を「レンタカー」と呼んでいます。

■商品の扱い方

今回はレンタカーなのでそこまで厳しくはないかと思いますが、車関係は文字などを車にかぶせるのを嫌うことが多いです。
タレントの顔に文字が入っているのと同じで、自社の商品が隠れるのを嫌がるので、文字などができるだけかぶらないようにするか、文字などは車の後ろに回っているように見せてあげるといいです。
バンパーくらいはかかってもいいのかも。
その加減は企業によって違うので、これという答えはないです。

■バナーのいつものクセ

Web出身だとどうしてもボタンチックにしてしまいますが、広告ではクリックはできないので、ボタンのようにする必要はないです。

タクシーの中の広告なのでスマホ見るか、外を見るか、運転手さんと話すか、やることは少ないのでちょっと文章が長くても興味のある人は読んでくれるので説明っぽくてもいいかと思います。

帯とボタンの区別が難しいですが、グラフィック出身の人はうまいこと作っています。
紙媒体の広告などを参考にして作るといいです。

■文字の太さ

文字が細いように感じます。
繊細な商品などの時は雰囲気を出すために細い系の文字を使うこともありますが、レンタカーはどちらかと言えば男性向けでがっちりした印象です。「女性割引」とかだったら丸っこい細い文字でもいいかと思います。

特にモニターやスマホで見るバナーと違い、屋外にある野生の広告は他の広告の中に置かれるのと、朝、昼、夜で自然光も変わってきます。
読みやすさはバナーなどよりも格段に上げる必要があります。

広告を設置する場所や時間、ユーザーからの目線、距離、状況なども考えて構成してあげるといいです。

修正

修正して頂いたのでこちらも添削していきます。

■文字の組み方

最初の上段で「レンタカーがお得だよ」ということを一目で分からせたいのですが、文字の大きさが小さいのであまり目立たなくなっています。

言いたいことはちゃんと書かれているのですが、人は長い文章をパッと読まないので、より短く分かりやすくする必要がありまあす。

単純化するとこんな感じになります。
この短文でさえも読みたくないのがユーザーです。

前半の「早期割」は読めば分かるのですがそんなに重要ではないです。
早期割がお得なのではなくて、レンタカーがお得という情報を先に知ってもらいたいです。

「早期割」で改行して小さくします。
漢字だけだと分かりにくいので「早割り」にします。
これだけも文字サイズはかなり大きくなります。
何かがお得にレンタルできるんだという情報になります。

並べると文字サイズの違いがよく分かります。
一文の中でも分解して内容を理解して配置を考えてあげるといいです。

■重要じゃないのは小さく

ここの情報はそこまで重要ではないです。
「早期予約でお得」
これは当たり前の情報なので上段で「早割り」と言っているので改めて二度いう必要はないです。

「QRコード登録」
これは作業の話で右下にQRコードがあるので改めて言わなくていいです。
「今すぐ予約」もあるのでなくても大丈夫です。

これらの情報をしっかり伝えてもレンタカーに興味がない人にとってはサッパリです。
ちょっと興味がある人にもサッパリです。

一番伝えたいのお得な情報は「レンタカーが早割で50％OFF」です。

極論これだけでも伝わります。
要素が少ないのでもっとギュッとまとめて、引きになるキャッチを追加してあげてもいいです。
車の写真を入れるのが少し大変ですが…

デザインから入るのではなく、文字構成から入るとデザインは自然と決まってきます。
デザイナーの仕事は、デザインを作るのも大切ですが、ほとんどは文字の配置などです。
地味なスキルですが、このあたりをできるようにしておくと、デザイナーで目が出なくてもディレクターなどでも使える技術なので重宝します。

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