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無料添削デザインスクール #44「脱毛サロン 電車内広告」

添削

電車内広告ということですが、中づりではなくて網棚の上のまど上ポスターの広告ですかね?

女性らしい繊細なデザインになってますね。

■入稿規定

他の方の同じ課題を添削した時にも書きましたので、同じのを入れておきます。

窓上ポスターも場合、広告を止める金具で上下2~4cm隠れます。

最近は透明のプラスチックも増えましたが、電車によってはまだ金具を使っているところもあります。

実際の実務では入稿規定などがあるので、それをもとに作りましょう。大切な情報が隠れてしまうと台無しなので。

無料添削デザインスクール #41 「脱毛サロン 電車内広告」

■広告の種類

きれいな広告ではあるのですが、広告は表示・設置する場所によって目的などが違います。

渋谷駅の壁面広告のような大人数の目に触れるような広告は、文字を載せてもあまり読まれないので、雰囲気だけで勝負します。

そもそも広告が高額なので有名ブランドしか出さないので、ブランド名を出しただけで広告効果があります。

電車内の広告で同じことをやってもあまり効果は無いです。

渋谷の駅前は待ち合わせか、通り過ぎる場所です。
みんなが看板を見上げてたらスクランブル交差点がパニックになります。
基本はサラッと見られるくらいです。

電車を利用している人は、電車の中でヒマです。
やることも無いので、寝るかスマホを見るかのどっちかです。

そこに出す広告は暇なので文字が多くても読まれます。
電車内の広告を見ると文字が多く入っているのがあります。

雰囲気で伝えるのも大切ですが、文字要素に重点を置いたデザインにすると電車内広告では効果的です。

■要素にまとまりがない

ザックリと横にエリアが等間隔で三分割されていますが、どこを見ていいのか迷うので、一番見せたいところを大きくするといいです。

「Z読み」など言われますが、広告は左から右にさっと見て、興味が出なかったら終わりです。

要素が左下から右上に上がっているので、読む順番に違和感があります。
要素をまず分解して、どれを大きく見せたいかなど、構成の段階からしっかりと考えるとまとまりのある見やすい広告になります。

■文字要素の配置

脱毛の広告を検索してみると思いっきり「脱毛」と大きく入れているところが多いですね。

この広告だと右端まで見ないと脱毛の広告だと分からないので、何が「初月0円」なのかが分かりにくい構成になっています。

キャッチも大切ですが、小さいのであまり効果が無いのと、これだけ見せられて「そうだ、脱毛しよう!」とは思わないので、あまり効果がないものになります。

【A】脱毛が
【B】初月0円キャンペーン
【C】基本料金

この順番で見せてあげるのが良いと思います。

【B】の文字が背景と同系色で沈んでいて、【C】の基本料金の色が濃いのでそっちが目立っています。

【C】はどこかに入っていればいいようなものなので、小さくていいです。
とにかく「脱毛が0円」というのを伝わるようにしましょう。

■個人的に好きな広告

脱毛系だと「KIREIMO(キレイモ)」のクリエイティブが好きでした。
脱毛というとパステルカラーできれいな女性が「きれい」と言うのが一般的な美容系の広告でした。

あえてどぎつい下品なピンクにお笑い芸人の千鳥さんと渡辺直美さんを大胆に起用したインパクト。

キャッチも刺さるのが多いくて、これを見て覚えない訳がない広告だったので好きでした。
今は柔らかい印象の広告が増えてきましたが。

キレイモは、情報などのテキスト重視というよりは、インパクト重視でまず覚えてもらう作戦でした。
広告にも種類があるので、クライアントが求めているものを読み解いて作り訳ができるといいです。

方向性が定まっていなくて、3案出してと言われたらデザインを変えるのではなくて、種類を変えて私は出します。
・情報重視
・印象重視
・インパクト重視

これを出すと、クライアントがやりたいことが分かるので、まずザックリと方向性を絞って、そこからデザインの作り込みに入ります。

本来この作業はディレクターがやるべきなのですが、優秀なディレクターがいないとデザイナーがやることになります。

微妙に色や形状を変えただけのデザイン案を出すと、デザインの広がりも無いので、あまりいいものになりません。
無茶苦茶な案も出すとボツにはなりますが、クライアントに喜ばれます。
無茶苦茶なデザイン案を作るのが一番楽しいです。

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