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無料添削デザインスクール #338「保護猫カフェバナー」


添削

保護猫カフェのバナーですね。
猫っぽい感じが出ていますね。

■ゴチャゴチャ

言いたいことを詰め込み過ぎていて、たくさん書いてあるけど内容が伝わってこないバナーになっています。
情報を整理して伝わるように置いてあげるといいです。

入れる文字を洗い出すとこんな内容です。

まず気になったのが、ここです。
この「OPEN」は、新開店なのか、単純に営業開始時間なのかが分からなかったです。
お題元を見ると、「保護猫カフェオープン」となっているので、きっと新開店だと思われます。
現状だと10時開店だと言っているように誤認識されるので文字配置を変えた方がいいです。
新しくオープンしたということで「NEW OPEN」とかにしてあげるとより分かりやすいかと思います。

日付と場所が離れていますが、これも近くに置いてあげた方が分かりやすいです。
分かりにくいことを言っている人に対してイライラして聞く流れと一緒です。

・なに?
・どこで?
・いつ?

バナーを見る人は、優雅で余裕があってなんでも聞いてくれると思わずに、走り去ろうとしていて、忙しそうにしている人を想定しましょう。
その人を呼び止めてゴチャゴチャ言ったら「うるせー!こっちは忙しいんだ」と言って去っていきます。
広告というのは99%は見られないものです。

忙しい人の中にもターゲットはいます。
その人も急いでいるのですが、的確に内容を伝えれば足を止めます。

ザックリまとめるとこんな感じです。
10:00開店とか、普通に考えれば分かる常識的な情報は外しました。
そもそも興味があればクリックして詳細を調べるので。
「9:00開店だったら行くのに~」なんて人はいません。

大きさなどを調整するとこんな感じです。

文字の読みやすさなどは何もせずに猫の画像を入れるとこんな感じです。
ここまでは作業は、実はほぼデザインではないです。
情報整理して置いただけなので、本当の意味でデザインするのはここからです。

人は何に興味を持つかと考えて配置すると分かりやすいバナーになります。
保護猫に興味があれば「猫」の画像や「保護猫」というワードに引っかかります。

そして、バナーは出す地域を選べるので、地域があれば「隣駅だ」「行ける」と思ったら「いつ開くのか」を調べます。
ここまで来たらバナーの仕事は終わりです。
あとは公式サイトなどに行って調べるので、サイトの仕事になります。

修正

修正して頂いたので、こちらも添削させて頂きます。
カジュアルなカフェ感が出てきましたね。

■タイトル

パッと見た時に「New Open」が目立っていて、何がオープンするかが分からなくなってます。
「保護猫カフェがオープン」という流れにしたいです。
現状だと店名が「ニューオープン」みたいなややこしいことになってます。

■温故知新

いいのか悪いのか、見る人によって賛否あるかと思いますが、「写真」というのもそろそろ死語になるような気がします。
フィルム現像して、しかも写真に枠が入る世代ではないのと、写真を現像という言葉も死語…

レトロな感じを出すにはいいのですが、若い世代にはもしかしたら変な枠が入っていると思われるかもしれないですね。

■文字を整える

文字間と行間が開きすぎているとパラパラして読みにくいので、カーニングや文字サイズの調整をしてみてください。

バナーや紙媒体はWeb媒体と違い、調整したらそのまま同じ見た目で使われるので、細かい調整をしても大丈夫です。

最近の若い人は「。」入れるとおじさん認定してくるそうですね…
「!」でもいいので最後には何か入れた方がしまると思うのですが。

■インパクト

写真を複数入れる時に同じサイズで入れるとインパクトが減ります。
どこを見ていいのかが分からなくなるのと、単純に写真が複数だと個々のサイズが小さくなるのでインパクトが下がります。

現状だと、3匹の猫のサイズがほぼ同じです。

顔のサイズだけ抽出するとこんな感じです。

小 中 中

こんな感じで、差があまりないです。

できればこのくらい差をつけてあげたいです。
さらに、写真や漫画の技法で小中大と並べると単調になると言われています。

順番を変えてあげると動きが出ます。

■ふにゃふにゃ感

帯の区切り目と枠線がカチッとしていて、堅い印象なので、前回のふにゃっとした感じを入れると猫っぽさが出そうですね。

枠線など、直線を入れる時は、画面をしめたり、堅い印象を出す時に使います。
デザイン作る時にパーツごとに考えないで、猫から連想するものを考えながら作るとパーツ優先にならないです。

猫~毛だらけ~柔らかい~液体~爪~ジャンプ~しゃべる~

とか、なんでもいいので、ここから連想したものを形にするといいです。
「ちょっと自分には作れるか分からない」と思うものを調べて作ると技術が向上します。

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