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無料添削デザインスクール #109「雨の日メディアのロゴ」

添削

雨の日メディアのロゴですね。
ずいぶんニッチな課題で難しそうですね。

■色の可読性

ロゴの役割はブランド力を持たせたり、分かりやすくしたりと色々ありますが、基本的なところで考えると「見やすい」かどうかが大切です。

まずは色がパステル調で可愛いのですが、薄すぎる印象があります。
全体で淡い色をたくさん使うのであれば、どこかに強い色を入れてあげるとしまります。

このくらい小さくても形だけで分かるくらいの色合いとモチーフだといいです。
特に文字の部分は薄くすると読めない問題も出てくるので、文字のところだけは濃い目にしてあげるといいです。

■形の可読性

これは印刷時などで問題になることなのですが、細すぎる線は印刷で出ないことがあるので、あまり細すぎる線を使うのは避けた方がいいです。

WEBで使う場合もつぶれて1本の線のように見えるので、どっちにしろ細い線は見えなくなってしまいます。

有名なロゴなどを見ると、意外とどっしりとしたモチーフが多いです。
印刷物などの展開も考えて作られているのも理由です。

■どっちで作るか

左のようにモチーフで勝負をするか、右のように文字組をロゴにするか。
どっちかに絞った方がいいです。

両方を組み合わせると、個性がぶつかり合ってしまいます。
モチーフで勝負するなら、文字は大人しい感じにしてあげる。

文字で勝負するなら、文字のどこかにワンポイントでモチーフを入れる。どちらに力を入れるかと決めてあげるとまとまりが出ます。

■黒ベースで破綻させない

ロゴを作る時に最初は黒で作る人が多いです。
私はイメージを作りやすくテーマカラーで作ることもあります。

どちらにしろ、最初は単色で作ります。
この時点で破綻しないように作るといいです。

カラフルな色が使えないので、濃淡で分けてあげたり、色の違うところに線を入れてあげたりと、単色で成立するのがロゴとしての第一歩です。

単色でカッコいいロゴは色を入れてもカッコいいです。

■モチーフを使いすぎない

ひとつのロゴの中にたくさんのモチーフが入っています。
ロゴのテーマを決めたら、それに合わせて作ってあげると統一感が出ます。

モチーフはそれぞれに感じる温度・イメージがあります。

カクカクしていて、トゲトゲしているようにも見ます。
頑丈さも感じられます。
どちらかというと「温もり」よりも「冷たさ」を感じます。

パステル調にして柔らかさを出してもあまり印象は変わりません。
形が印象の強さを持っているからです。

角を丸くしてあげると、元の形が崩れて丸に近くなったので印象が大きく変わります。
元々持っていた形の印象を崩したからです。

単色でも一緒なので色はあまり関係ないです。

どのモチーフでどんな印象にしたいのかを考えながら作るとまとまりのあるロゴを作ることができます。

■作ってみた

すごいシンプルに作るとこんな感じですかね。
文字のところに装飾を入れるとしてもほんの少しワンポイントくらいにしておくといいです。

横展開の時はシンボルを文字の一部に入れてしまうとか。
展開しやすさも考えてあげるといいです。

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