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無料添削デザインスクール #335「クリスマスセールバナー」


添削

クリスマスセールのバナーですね。
安定のクリスマスカラーですね。

■クリスマスカラー

王道のクリスマスカラーなのですが、ちょっとくすんだ感じの色合いなので、クラシックなクリスマスに見えます。
クリスマスカラーは重たい色の組み合わせなので、すぐにクラシック感が出たり、ず~んと重たいデザインになってしまいます。

単純に彩度を上げて色鮮やかにするのもいいですが、赤の原色が目にいたいです。
全体で見ると赤が強いので、こういう時は、文字などの要素の色味を大きくして調整することもできます。
「SALE」を白文字にしてみたり、色を抜いた要素を追加すると、意外と赤のきつさを抑えることもできます。

■飾り

服など、扱っているアイテムが散りばめてあり、にぎやかに感じますが、バナーとしてみると、これらはなくてもいい要素です。
もっと見せないといけない要素があります。

セールバナーの時は、「SALE」の文字と「割引%」のふたつを大きく見せれば、仕事の80%が終了です。
人は具体的な数字に興味が出ます。

とにかくセール期間のショッピングモールに行って呼び込みをしている人の内容を聞いてください。

「ただいまより!30分間!全品レジにて表示価格よりさらに20%OFF!」

完璧と言ってもいいくらい具体的な要素であふれています。
バナーとはこれを画像にしたものです。

もし、これが曖昧だったら…

「そろそろ…服や雑貨を…割引します…」
「そろそろって何時から?どの商品を?いくら割引するの?」

お客さんもそんなこといちいち聞くほど暇ではないです。

■目玉商品を決める

パラパラと商品を置くときに目玉商品を決めて、大きく表示する商品を決めてあげて、大中小と大きさを分けて入れると立体的に見えます。
装飾と商品とが紛らわしいので、商品よりも装飾は小さくしてあげるとメリハリが出ます。

■フォント

フォントが乏しいので、フォントを少し増やしてみてください。
クリスマスっぽいフォントにするだけで雰囲気が出ます。
「SALE」の文字は目立たせるためにゴシック系にすることが多いです。
筆記体にすると読めなくなるのでゴシックか明朝体。

フォントは買うと個人でそろえるには高すぎるので、Adobeの無料フォントだけでも十分足ります。
仕事で必要になったら会社で買ってもらうのが一般的です。
フリーランスだと全部自腹で買う必要があります。

デザインにおいて、フォントは宝です。

デザイン会社の場合はフォントフルセット揃っていることが多いです。
インハウス系だとフォントが会社に全然ないことが基本なので、Abobeの無料フォントに頼ることが多いです。
Googleも無料フォントを配布しているので、それらをそろえるだけでもフォントパンパンになります。
ただ、無料なので、使い勝手やデザインもそこそこです。

まとめ

同じ方を連続で添削して気付いたところを書いていきます。

使っているツールが分からないのですが、書き出しが壊滅的なのでそこは改善した方がいいです。
解像度が間違えているのか画質がミスっているのか分からないのですが、基本の書き出し数値を記載しておきます。

解像度 72dpi

Webで使う画像は基本 72dpi
これだけはWeb業界では常に使うので暗記してください。
画質はまた別です。
iPhone用でたまに150dpiもあるけど、あまりない。

紙媒体の場合は150~300dpi、物によっては600dpi以上もあるけど、バカでかいポスターの時だけで、普通のPCだと開けない重さだから気にしなくてもいいです。

ツールは様々なものが増えて、Webサイトなど簡単に作れるツールも多く出ています。
ただ、デザインの仕事となると、様々な仕事があります。

・Webデザイン
・バナー作成
・チラシ
・ポスター
・フライヤー
・小冊子
・什器
・ポップ

基本的に全部依頼が来れば作ります。
それぞれ入稿規定も違うので覚えることは山ほどありますが、大体似ているので覚えれば簡単です。

これらを全部作れるのがAbobeのソフトなので…オールラウンダーのデザイナーはやっぱAdobeに頼ることが多いです。

「私はWebサイトだけ作ります!」と言って許されるのは、とんでもない天才だけです。
Abobeも使用料が高いのですが、お試しで短期間でもいいので使い倒してみてください。

デザインに関しては、自分の中にある狭い領域で作ろうとしているので幅の狭いデザインになっています。
自分の中で「ターゲットはこれにしよう」と決めたら、そのターゲットが見そうなデザインを画像検索してみてください。
びっくりするくらいプロが作ったきれいなデザインがたくさん出てきます。

そして、最初に決めたターゲットはもっとこんなデザインの方がいいのではないかと、考えの幅が広がります。
デザインは、世の中に無料の教材が無限にあふれているので、それらを見て、吸収して作ってみてください。
プロのデザイナーでも参考のデザインを見ます。

上級デザイナーになると検索だけでなく美術館の展示など、アート、美術と吸収する幅がすごい広がります。
とにかく吸収して、次はこのデザイン自分で作ってみようと挑戦します。

狭い領域で作るとすごく苦しいデザインの作業になります。
なんで自分には作れないんだと思い詰めてしまいます。

究極、新しいデザインなんて地球上の0.1%の人にしか作れません。
99.9%の凡人は、真似して作るんです。

10個のデザインを混ぜて作ればもう元ネタは分からないです。
それでもパクリだとばれると大変ですが…
パクリはダメですが、自分のフィルターを通して、「元ネタよりもいいものを作ってやる!」これを想って作るともう元ネタが何なのか分からなくなります。

最初のころは参考デザインを大量に集めますが、慣れてくると参考デザインは1~2個出してもらえれば、それ系のデザインを何個か集めて、依頼者が出したデザインっぽいもの(それ以上のもの)を作れます。

つまり、作る作業よりも今回はどのデザインがいいか選ぶ力の方が重要になってきます。
無限の参考デザインから数個をピックアップして、ハズレを引かない選択する力が重要です。

作る力 < 選ぶ力

これはどの業界でも一緒です。
最適な答えを選んで作ってみてください。

デザインに答えないのですが、間違っているものは分かります。

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